子どもの病気

おむつかぶれ

おむつかぶれとは

おむつかぶれ(おむつ皮膚炎ともいいます)は、おむつと接しているお尻やお腹周り、太ももの付け根などに炎症が起きてかぶれたり、赤くただれたりする症状を指します。7~8割の赤ちゃんが一度は経験します。赤ちゃんの肌は外部からの刺激に敏感で、おしっこやうんちに含まれるアンモニアや、そこで繁殖した雑菌や、おむつの素材による刺激などが原因でかぶれることがあります。

 

 

おむつかぶれの症状

お尻やお腹の周り、太ももの付け根などおむつが接触している部分に
・炎症が起きて皮膚が赤くなる
・ポツポツと赤い発疹が見られる
・赤くただれて皮膚がむける
ことが特徴です。よく似た症状を起こすものとして、真菌(カビ)が原因となるカンジダ皮膚炎があります。おむつが接触していない場所まで発疹や肌の赤みが広がっている場合には、カンジダ皮膚炎の可能性があります。炎症がどこまで起きているのか、注意して観察しましょう。

 

 

おむつかぶれの治療法

おむつかぶれの治療は、「擦らないこと」と、皮膚を保護する外用薬(亜鉛華軟膏)をやさしく塗布することです。外用薬は擦り込まずに皮膚に載せるようにべたべたと塗布するようにします。治療を開始して2週間たっても改善しないときは、感染症(カンジダやブドウ球菌など)をきたしていないことを確認してから、炎症を抑える薬(ステロイド剤)を使用して治療していきます。おむつかぶれの治療は症状によって異なりますので、まずは早めにご相談ください。

 

 

おむつかぶれの原因

おむつかぶれは、主におしっこやうんちに含まれるアンモニアや菌が刺激となって肌の炎症が起きることが原因です。おしっこやうんちと肌が触れている状態が長時間続くとかぶれたり、ただれたりします。他にも、おむつの中が蒸れた状態が続くと、菌が繁殖しやすくおむつかぶれの原因となります。日頃からこまめにおむつを替えるなど、おむつの中を清潔にしておくことが大切です。

 

 

おむつかぶれの対策

おむつかぶれの対策は、日頃のケアが大切です。
・おしっこやうんちをしたときには早めにおむつを替える
・おしりや股は湿った状態でおむつを履かせない
・おむつを替える時に強く拭きすぎない
・おむつを替える時にうんちやおしっこが残らないように洗う
・普段から保湿剤を塗って、赤ちゃんの肌を守る
おむつの中を清潔に保つようにしましょう。