子どもの病気

インフルエンザ

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスの感染によって、発熱やのどの痛み、筋肉痛を主な症状とする感染症です。毎年1月~3月をピークに冬に流行し、年度によって流行する型が異なることが特徴です。飛沫感染で感染力が強く、家庭内や保育園・学校などで集団感染を起こすことがあります。

症状

通常のかぜとは異なり、

  • ・38℃以上の発熱
  • ・全身倦怠感
  • ・咽頭痛
  • ・筋肉痛や関節痛

といった症状が現れます。

治療について

迅速検査キットを用いての検査を行います。周囲での流行状況から診断することもあります。年齢や状態を考慮した上で、抗ウイルス薬を使用しての治療を行います。あわせて、症状を抑える薬を処方することもあります。

予防接種

予防接種を行うことで、症状の重症化を防ぐための免疫を作ることができます。毎年流行前の10月~12月頃にワクチンの接種を行います。また、13歳未満のお子様の場合は、2回のワクチン接種をお勧めしています。

登園・登校について

学校保健安全法では、出席停止期間を「発熱した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」と定めています。

出席停止期間

発熱した当日は発熱0日目、解熱した当日は解熱0日目と数えます。

発熱した日の翌日から3日間は「自宅休養期間」になります。

・学童の場合(小学生以上)

・乳幼児の場合(保育園・幼稚園)

注意していただきたいこと

ワクチンを接種しても感染をしないということはありません。ワクチンは体の免疫機能を使って特定のウイルスに対する抗体を作る機能があります。抗体の働きはウイルスの増殖を防ぐことで、感染しても発症しなかったり、症状の重症化を抑えたりすることです。インフルエンザが重症化すると、肺炎や脳症などを起こすことがあるので、予防接種を毎年受けることをお勧めします。

抗ウイルス薬の処方を受けた場合は、症状が軽快しても、処方された日数分、最後まで使用する(飲み切る)ようにしてください。