子どもの病気

便秘症

便秘症とは

便が長時間出なかったり、出づらかったりする状態をいいます。目安として排便が週3回より少ない場合は便秘症を疑います。毎日出ていても出すときに痛みがあったり、肛門から血が出るような場合も便秘症です。
一旦解消されれば正常に戻る「一過性便秘」と、症状が1~2か月継続する「慢性便秘症」があります。

 

 

便秘症の症状

下記の症状が多く当てはまれば便秘症の可能性が高くなります。
・コロコロの小さい便が出る
・少量の柔らかい便が1日何度も出る
・週3回ほどしか便が出ない
・5日以上便が出ない
・いきんでも出ない
・出すときに痛い
・肛門が切れて血が出る
・お腹が痛いことがよくある
・便意を感じづらい
・おならがとても臭い

 

 

便秘症の原因

乳児の場合は離乳食をスタートした際など食生活の変化が原因となることがあります。また、トイレトレーニング時に排便に伴い痛みを感じるなどの要因で排便を我慢してしまうことなどがきっかけとなることもあります。
小学校へ通い始めるタイミングでも、便意を感じても学校のトイレで排便しにくいお子様もいます。恥ずかしさから我慢してしまう習慣がつくと便意が起こりにくい悪循環が起こります。

 

 

便秘症の治療

便をやわらかい状態に保つためのお薬を使った治療を行います。その他、生活習慣や排便習慣の指導や見直しを行うこともあります。便秘の程度にもよりますが、慢性便秘症の場合は長期にわたる治療が必要な場合もあります。

 

 

こんなことに注意

排便機能がまだ未成熟なこどもは誰でも便秘になることがあります。だからと言って体質だから仕方ないと放置すると慢性化し苦しむことになります。早めに対応すれば問題なく排便できるようになる可能性も高まりますので、気になる場合はまず病院を受診してください。