子どもの病気
発熱
子どもの発熱
発熱は小児科を受診される症状で最も多い症状の一つです。発熱の原因や程度によって併発する症状が異なるので、対処に悩まれる方がいらっしゃいますが、原因となる病気やお子様に合わせた治療を行うことが大切です。
ほとんどの原因はウイルスや細菌への感染が主なものですが、ウイルスや細菌の種類、感染している場所が違っていても発熱することがあるため注意が必要です。
生まれて初めての発熱
生まれて初めての発熱の場合は突発性発疹が原因であることが多いようです。解熱後に発疹が出ることが特徴ですが、ほとんどのお子様が生後2歳までにこのウイルスに感染し、その後免疫ができてくるといわれています。
注意する併発症状
お子様が熱が出た場合は、体温だけでなく呼吸やけいれん、発疹(体にポツポツと赤い斑点が現れる)、腫れなどが無いか見るようにしてください。特に下記のような症状の場合は、早急にご相談ください。
・呼吸が苦しそう
・視線が定まらない
・ぐったりしている
・嘔吐を繰り返し、水分が取れない
・けいれんがある
・強い頭痛や腹痛がある
治療について
そのほかの症状を把握することも大切ですが、原因となっている疾患の特定が治療を進めるうえで大事です。当院では、のどや鼻、耳を診察したり、鼻水を検査して原因となっているウイルスや細菌を特定します。
体温が上昇するのは、体の中に侵入したウイルスや細菌の働きを弱めたり、体の抵抗力を高める働きがあります。高い熱が続いて、睡眠や食事がとれない場合には、解熱剤を処方することもあります。
注意していただきたいこと
かぜの原因はほとんどがウイルスの感染が原因ですが、ウイルスには抗菌薬は全く効果がありません。抗菌薬を飲むことで下痢などの症状が出ることもあります。きちんと検査をして原因を特定し、それぞれの病気やお子様に合わせた治療を行うことが大切です。熱が出た場合は、まずは専門医にご相談ください。