子どもの病気
かぜ
かぜ(かぜ症候群)とは
一般にかぜと呼ばれるものは、発熱や鼻水、鼻づまり、咳などの上気道炎に基づく症状のことを指しており、特定の病気ではありません。かぜの原因のほとんどはウイルス感染で起こります。症状は3日間くらいの発熱、1週間くらいの鼻水、咳などですが、病原体の種類によって症状の程度などは異なります。
原因
RSウイルスやアデノウイルスなどのウイルスや、溶連菌やマイコプラズマなどの細菌の感染が原因となって、かぜの症状が現れます。
治療について
かぜは自然に軽快していくことがほとんどですので、症状に対する治療を行いながら、回復を待つのが基本になります。発熱やのどの痛みなどの症状がひどい場合に、症状を和らげるお薬を服用して治療していきます。
抗菌薬(抗生物質)はウイルスには全く効果がありません。抗菌薬を必要以上に使用すると、抗菌薬が効きにくい菌(耐性菌)が生じます。将来に使える抗菌薬を残すためにも、不必要な抗菌薬の使用はしない、かぜに抗菌薬は使用しないことが大切です。
ご注意いただきたいこと
かぜは日常生活で病原体に感染しないようにすることが一番の予防方法です。日頃から手洗いやうがいなどを行い、ウイルスや細菌を体の中に入れないように心がけましょう。
かぜの治療の多くは対症療法を行いますが、小児の場合、症状が悪化することがあります。発熱やくしゃみ、咳などお子様の様子に異変を感じたらお早めに専門医にご相談ください。
かぜをひいたときには、無理をせず自宅での療養を行い、保育園などの集団生活の場に戻るのは、解熱が維持でき、食事摂取量が回復してからにしましょう。