急性鼻炎
急性鼻炎とは鼻の粘膜に生じる急性の炎症です。風邪ウイルスによるものが多いです。
最初はウイルス感染だけでも、後々、細菌感染が生じることもしばしばあります。近年はPM2.5や黄砂が悪影響をおよぼしていることもあります。
急性鼻炎の症状
1. 鼻が乾燥して、ヒリヒリしたり、違和感を感じる
2. 鼻の粘膜が痛い
3. くしゃみ
4. 鼻水(最初はさらさら、次第にどろっとし、最後は青緑となり治ります)
5. 鼻がつまる
6. 発熱
注)1~6の症状が全て出現するという事ではございません。
急性鼻炎の治療方法
(1)ウイルス感染だけと思われる時は、ウイルスへの特効薬はありませんので(インフルエンザウイルスは除きます)、鼻の炎症を抑える薬を処方します。
(2)青緑の鼻水が続き、細菌感染を起こしているときは、抗生剤を処方します。
(3)ネブライザー治療
急性鼻炎は2週間以上続く事はほとんどありません。2週間以上、青緑の鼻水が続く時は、急性副鼻腔炎までなっていることがありますので、耳鼻咽喉科を早めに受診してください。
注意していただきたいこと
○十分な栄養補給、睡眠、安静が必要です。
○喫煙者は禁煙をする。
○室内の乾燥をさけて、適切な湿度を保つ。
○集団保育児さん(託児所や保育園)は風邪ウイルスにしばしばさらされ、急性鼻炎を繰り返します。繰り返しているうちに慢性鼻炎となりなかなか鼻水が止まらなくなります。 そうなると、気づかないうちに急性中耳炎、急性副鼻腔炎になっていることがあります。鼻水が多い時、止まりにくい時は耳鼻咽喉科を受診される事をお勧めします。
霧状の薬剤を鼻・口から吸入することによって患部に直接薬を当てるものです。
ネブライザーを行うことにより患部に効率よく薬を作用させることができます。
そのためつまった鼻の通りを良くし、鼻汁を出しやすくしたり、鼻腔粘膜の腫れなどを鎮めます。
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