鼻出血
「鼻血」といわれる症状で、数分たてば止まるものが一般的です。
鼻血は鼻の中の血管が何らかの原因により傷つき、鼻血となって出てきます。
特に子どもの鼻血は日常よくみられます。その原因として、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻風邪などがあります。 これらの病気のために鼻の粘膜があれて出血したり、鼻水や鼻のかゆみのため鼻をよくさわって鼻の粘膜を傷つけて出血したりします。
成人では、鼻の癌や白血病などの血液の病気などで鼻血がでることがありますが、一般的な頻度は低いです。高血圧や肝臓病のために出血しやすいこともあります。 また、持病のために血液をさらさらにする抗凝固剤(ワーファリンやバイアスピリンなど)を服用中の方は、一度出血するとなかなか止まりません。
出血部位は様々ですが、キーゼルバッハ部(※図1)といって鼻の入り口からすぐの1cm程度の場所から出ることが最も多く、80%以上はここからの出血と言われています。そして、この場所からの出血は自分で応急処置が可能です。
鼻出血の対処法
【軽症の場合の鼻血の止め方】
(1)小鼻(鼻の外側のふくらみ)を親指と人差し指で強くつかみ圧迫する。
まずはティッシュや綿花などを詰めないで行いましょう。
※小鼻より上の目頭や、鼻骨(骨のある硬い部分)をつまむのは誤りです。
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(2)椅子に腰を掛け、頭を軽く下げ(前にお辞儀をした格好)、安静にする。
※上を向いては血を飲み込む恐れがあります。血を飲み込むと気分が悪くなります。
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(3)5~10分安静にし、様子を見る
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(4)もしそれでも止まらない時は、ティッシュや綿花などを鼻に詰めて(1)~(3)を同じように行ってください。
※以上の事を行っても出血が止まらない場合や鼻血を繰り返す場合は耳鼻咽喉科を受診してください。
<耳鼻咽喉科での治療>
原因となっている病気(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻風邪など)を治療します。
鼻血がなかなか止まらない時は、鼻腔粘膜焼灼術(※図2)により、鼻血が出ている場所を軽く焼くことで止血をします。
痛み止めのガーゼをしばらく入れた後に軽く焼きますので、痛みはほとんどございません。
注意していただきたいこと
鼻血がでた場合は下記の事を1週間程度守ってください。
○鼻内をいじったり、こすったりしない
○過激な運動はしない
○水泳はしない
○熱いお風呂や温泉には入らない
○アルコールは飲まない
みみ・はな・のどの
主な病気について
みみ・はな・のどの主な病気と症状・治療方法についてご説明致します。
こちらに記載されていない病気もありますので、気になる症状のある場合はお気軽にご相談ください。
※以下に記載しております耳鼻咽喉科の代表的な疾患名を、Yahoo!、Googleで検索すると当院ホームページが上位に表示されます。どうぞご覧になり、今後の治療にお役立てください。
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