慢性上気道炎
慢性上気道炎とは、鼻からのど(咽頭、喉頭)の慢性炎症です。慢性上気道炎には、部位により慢性鼻炎、慢性咽頭炎・慢性喉頭炎と細分化されます。
関連する病気
慢性咽頭炎・慢性喉頭炎
慢性咽頭炎、慢性喉頭炎とは長期間、のど(咽頭や喉頭)の粘膜やリンパ組織に生じる慢性の炎症です。
特殊な慢性咽頭炎、慢性喉頭炎を除くと、以下の事が原因のことが多いです。
慢性咽頭炎・慢性喉頭炎の原因
●急性咽頭炎、喉頭炎が繰り返し起こり慢性咽頭炎、喉頭炎となる
●喫煙
●飲酒
●大気汚染(近年ではPM2.5や黄砂など)
●慢性鼻炎や慢性副鼻腔炎による後鼻漏(鼻水がのどに落ちること)
●喉頭アレルギー(のどのアレルギー)
●逆流性食道炎(胸やけやゲップなど胃酸が上がるような症状もある方)
●原因不明
などなど
慢性咽頭炎・慢性喉頭炎の症状
1. のどの違和感(不快な感じ、乾燥した感じ、つまった感じなど)を感じる
2. 軽いのどの痛み
3. 飲み込む時にのどが少し痛い
4. 痰がでる
5. 咳がでる、咳払いをよくする
6. 少し声がかすれる
注)1~6の症状が全て出現するという事ではございません。
慢性咽頭炎・慢性喉頭炎の診断
慢性咽頭炎、慢性喉頭炎以外の病気(癌やポリープなど)を確実に除外することが重要です。
●極細の喉頭内視鏡(ファイバー)で喉頭を観察し、癌やポリープを除外します。当院の喉頭内視鏡は極細ですので苦痛は少ないです。(胃カメラのようにつらいことはありませんし、1分もかかりません。)
●喉頭アレルギーは喉頭内視鏡だけでは確定診断まで至りませんので、抗アレルギー薬の投与を試みます。
●逆流性食道炎の関与が疑われる時には、消化器科の先生にお願いして胃カメラを受けていただきます。
慢性咽頭炎・慢性喉頭炎の治療方法
(1)のどの炎症を抑えるような内服薬やうがい薬などを処方します。
(2)ネブライザー治療
(3)副鼻腔炎など他の病気が関与しているときは、そちらの病気の治療も行います。
注意していただきたいこと
○症状がなかなか取れない時や、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多いです。
○まずは禁煙、禁酒をして下さい。
○ほこりやPM2.5を吸いこまないように、のどが乾燥しないように、マスクをしてください。
○室内の乾燥をさけて、適切な湿度を保って下さい。
○症状がなかなか取れない場合は、呼吸器科の受診をお勧めすることもあります。
霧状の薬剤を鼻・口から吸入することによって患部に直接薬を当てるものです。
ネブライザーを行うことにより患部に効率よく薬を作用させることができます。
そのためつまった鼻の通りを良くし、鼻汁を出しやすくしたり、鼻腔粘膜の腫れなどを鎮めます。
みみ・はな・のどの
主な病気について
みみ・はな・のどの主な病気と症状・治療方法についてご説明致します。
こちらに記載されていない病気もありますので、気になる症状のある場合はお気軽にご相談ください。
※以下に記載しております耳鼻咽喉科の代表的な疾患名を、Yahoo!、Googleで検索すると当院ホームページが上位に表示されます。どうぞご覧になり、今後の治療にお役立てください。
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