子どもの病気・症状

乳児湿疹

乳児湿疹とは

乳児湿疹とは、生後すぐから1歳前後の赤ちゃんに多く見られる、さまざまなタイプの皮膚の湿疹の総称です。主に顔(ほっぺ、おでこ)、頭、首回り、体、ひじやひざのくぼみなどに出ます。

なぜ湿疹ができるの?(原因)

赤ちゃんの肌は大人よりも薄くて敏感です。以下のような外的・内的な要因が組み合わさって湿疹が起こります。

 

  • 皮脂の分泌バランスの変化(生後すぐは皮脂が多めで、その後は乾燥しやすくなります)
  • 汗やよだれ、ミルクの汚れなどによる刺激
  • 服のこすれ、衣類に残った洗剤成分の刺激
  • アレルギー体質の関与(軽度のアトピー性皮膚炎のはじまりの場合も)

 

一時的なものがほとんどで、多くは正しいスキンケアと治療でよくなります

検査について

通常は診察(皮膚の状態の観察)だけで診断可能です。アレルギーやアトピー性皮膚炎が疑われる場合は、必要に応じて血液検査(IgEなど)を行うこともありますが、乳児期は慎重に判断します。

日常生活でのポイント

赤ちゃんにやさしいスキンケアが基本となります。

①やさしいスキンケア

  • 1日1回、低刺激の石けんでしっかり洗い、よく流しましょう(汚れや皮脂をためないようにしましょう)
  • 沐浴後はすぐに保湿剤をたっぷり塗って、乾燥を防ぎましょう

②清潔な生活環境

  • よだれ・汗・ミルク汚れはこまめにやさしく拭きましょう
  • 肌に触れる衣類は、綿素材・柔らかいものを選びましょう
  • 洗剤は無香料・低刺激のものを使用し、よくすすぐようにしましょう

治療について

治療の基本は「炎症を抑える外用薬+保湿ケア」です。

ステロイド外用薬 炎症(赤み・かゆみ)を抑えます
部位・症状により、薬を使い分けます
保湿剤(ヘパリン類似物質など) 皮膚のバリア機能を整え、湿疹の再発を防ぎます
抗ヒスタミン薬(内服) 強いかゆみや掻きこわしがあるときに、かゆみを抑える目的で使うことがあります

ステロイド薬は正しく使えば安全で効果的です。医師の指示通りに塗ることが大切です。

最後に

乳児湿疹は見た目にびっくりされることもありますが、きちんとケアすれば改善することが多い皮膚トラブルです。「塗ってよくなっても、すぐぶり返す」と感じる方も多いですが、継続したスキンケアと適切な治療で、赤ちゃんの肌をしっかり守ることができます。気になる症状やご不安があれば、いつでもご相談ください。