子どもの病気・症状

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な皮膚の病気です。生後2〜3か月頃から乳幼児期に発症することが多く、アレルギー体質と関係していることがあります。

主な症状

  • 頭・顔・首・肘の内側・膝の裏などにできるかゆみの強い湿疹
  • かゆくてひっかく → 皮膚が赤くなったり、じゅくじゅく・ガサガサしたりする
  • よくなっても、刺激や乾燥で再発を繰り返すことが特徴

検査について

診断は症状と経過を見て行います。必要に応じて以下の検査をすることがあります

総IgE 好酸球数 アレルギー症状が出やすい傾向にあるのかどうかを調べる
特異的IgE(RAST) 食物やダニ・花粉など、特定のアレルゲンへの反応を調べる
TARC アトピー性皮膚炎の炎症の程度を調べる
治療の効果を判断するうえでもわかりやすい指標で、治療の目標を持つことができる

日常生活でのポイント

  • 皮膚を清潔に保つ:毎日1回は石けんでやさしく洗って、よくすすぐことが大切です。汗や汚れは湿疹を悪化させる原因になります。
  • 保湿ケアを習慣に:入浴後すぐに保湿剤をたっぷり塗ることで、乾燥から皮膚を守ります。朝と夜の1日2回の保湿が理想的です。
  • 生活環境の工夫:衣類は綿素材で通気性のよいものを選びましょう。ダニ・ホコリ対策として、掃除・換気をこまめに行いましょう。ストレスや寝不足も悪化のきっかけになることがあります。

治療について

治療の基本は「スキンケア+薬の使い分け」です。症状に応じて以下の治療を行います

保湿剤

皮膚のバリア機能を保つ

ステロイド外用薬

皮膚の炎症を抑える
症状の強さ・部位に合わせて適切に使う

非ステロイド外用薬 JAK阻害薬(コレクチム®軟膏)、PDE4阻害薬(モイゼルト®軟膏) など

炎症を引き起こすサイトカインの働きを抑制することで、かゆみや炎症を軽減する
作用は穏やかで持続的であり、長期使用に適している

抗ヒスタミン薬(内服)

かゆみを抑えるために使うことがある

外用薬も内服薬も、薬は「症状を抑え、良い状態を保つためのサポート」であり、適切に使えば安全で効果的です。自己判断でやめず、医師の指示に従いましょう。

 

アトピー性皮膚炎は、毎日のスキンケアと正しい治療で十分にコントロール可能な病気です。ご家庭でのケアに不安があるときや、症状がなかなか落ち着かないときは、遠慮なくご相談ください。お子さんと一緒に「かゆくない快適な毎日」を目指しましょう。