子どもの病気・症状
乳児喘息
乳児喘息とは
乳児喘息とは、生後数か月〜2歳ごろまでの乳幼児に見られる、繰り返す喘鳴(ゼーゼー)や呼吸困難を伴う病気です。かぜをきっかけに、気道が狭くなってゼーゼー・ヒューヒューと音が出たり、息がしにくくなる状態を繰り返すのが特徴です。
なぜゼーゼーするの?(原因)
乳児はもともと気道が細く、炎症によってすぐに狭くなりやすいため、喘息のときにみられるゼーゼーした症状が出やすいです。
- ウイルス感染(風邪):RSウイルスやヒトメタニューモウイルスなど
- アレルギー体質や家族歴(喘息やアトピーの家族がいる場合)
- タバコの煙・ダニ・ホコリ・冷たい空気などの刺激
検査について
診断は、症状の経過や家族歴をもとに行います。
乳児では呼吸機能検査が難しいため、以下のような情報から喘息の可能性が高いかどうかを判断していきます。
| 検査・観察項目 | 喘鳴(ゼーゼー)の頻度や程度、きっかけ(かぜなどの感染症、季節や天候の変化など)、症状がみられやすい時間帯、など |
|---|---|
| 環境の問診 | ペットや動物と一緒に生活をしているか、喫煙されている方がご家族の中にいるか、お住いの家屋で気になることがあるか、など |
| 聴診 | 胸の音を聞いて喘鳴や呼吸状態を確認 |
| 血液検査 (必要時) | アレルギー症状が出やすい傾向にあるのかどうかを確認 (総IgE値、好酸球数など) |
日常生活でのポイント
ウイルス感染が喘息様発作の引き金になることが多いため、可能な範囲でかぜをこじらせない工夫が大切です。
・環境を整える
受動喫煙を避ける(喘息悪化の大きな要因です)
ダニ・ホコリ対策:寝具・カーテンは清潔に、掃除・換気をこまめに
急激な気温変化や乾燥にも注意
・感染の予防
手洗い
周囲の方が咳症状があるときのマスク着用
感染症流行期に人混みを避ける
治療について
症状の強さや回数に応じて、発作時の治療と予防の治療(長期管理)があります。
発作時の治療(息苦しさがあるとき)
- 気管支拡張薬(β2刺激薬)…気道を広げ、ゼーゼーを改善する
- 去痰薬…痰を出しやすくする
長期管理(症状を起きにくくする目的で、継続して使用)
- 吸入ステロイド薬…慢性的な炎症を抑える/予防の基本治療
- ロイコトリエン受容体拮抗薬(内服薬)…軽症〜中等症に使われる補助治療
乳児期の喘息様症状は、成長とともに自然に軽快することも多いですが、繰り返す場合は「喘息症状の予防・長期管理」することが大切です。
最後に
乳児喘息は、早めの対応と継続的な管理でコントロールが可能です。ご家庭でのケアに不安があるときや、繰り返す症状が気になる場合は、遠慮なくご相談ください。一緒にお子さんの呼吸を守っていきましょう。

