子どもの病気・症状

流行性角結膜炎(はやり目)

流行性角結膜炎とは

流行性角結膜炎はアデノウイルスによって起こる非常に感染力の強い結膜炎です。いわゆる「はやり目」とも呼ばれ、白目の充血・大量の目やに・強い痛み・まぶしさ(羞明)・涙目などの症状が出ます。片目から始まり、数日後にはもう片方の目に広がることもあります。乳幼児から大人まで幅広い年齢でみられます。

主な症状

  • 強い目の充血(白目全体が真っ赤になります)
  • 大量の目やに(白〜黄緑色の粘り気のある目やにが出ます)
  • 涙が多く出る・まぶしがる(光がまぶしく感じたり、絶えず涙目になります)
  • 目の異物感(ゴロゴロする感じや不快感)
  • 発熱・リンパ節の腫れ(耳の前のリンパ節が腫れたり、微熱が出ることもあります)

検査について

通常は医師の診察で結膜の充血や腫れ、目やにの性状などから診断します。必要に応じてアデノウイルスの迅速抗原検査を行い、原因ウイルスを確認することもあります。

日常生活での注意点

この病気は極めて感染力が強いため、家庭内・園内での感染対策がとても重要です。

 

  • 徹底した手洗いと消毒:家族全員、特に患児と触れ合った後や目薬を差した後は石けんでしっかり手を洗います。タオルや洗面用具は共有せず、使用後は次亜塩素酸などで消毒します。
  • 目をこすらせない:子どもは痒みや異物感で目を触りがちですが、触るとウイルスが手に付き周囲に広げてしまいます。できるだけ目をこすらないよう見守り、もし触ったらすぐに手を洗わせます。
  • 家庭内隔離:可能であれば患児はタオルや枕を別にする、家族内でも直接目を触らないようにするなど接触を減らす工夫をします。

 

※ アデノウイルスは目やに・涙に大量に含まれ、タオル等を介してあっという間に広がります。家族全員で注意しましょう。

治療について

アデノウイルスに対して直接効果がある薬はありません。対症療法(症状を軽減する治療)が中心です。

 

  • 炎症を抑える点眼:結膜や角膜の炎症が強い場合、ステロイド含有の抗炎症点眼薬で炎症を鎮めます(※ ステロイド点眼を使用する際は眼圧上昇の副作用管理が必要なため、通常は眼科医の管理下で行います)。
  • 細菌の混合感染予防:炎症で弱った目に細菌感染が重ならないよう抗菌剤の点眼薬を併用することがあります。
  • 経過観察:流行性角結膜炎は症状が1~2週間ほど続いた後、自然に改善するのが一般的です。ただし重症例では角膜に濁り(角膜上皮下混濁)が残り視力低下をきたすこともあるため、症状が治まった後も一定期間経過をフォローします。

登園・登校について

流行性角結膜炎は学校保健安全法に基づく出席停止の対象です。登園・登校再開の基準は「目やに・充血などの症状が改善し、医師が登園・登校可能と判断した時点」とされています。自己判断で「もう大丈夫」と登園せず、必ず医療機関で再受診して医師から登園許可を得てから登園・登校しましょう。

まとめ

原因 アデノウイルス
主な症状 強い結膜充血、大量の目やに、目の痛み、涙目、まぶしさ
(発熱や耳前リンパ節腫脹を伴うことも)
検査 主に診察で診断/必要時に迅速検査でウイルス確認
治療 対症療法:抗炎症点眼、抗菌点眼の併用/自然回復に1~2週間程度
感染対策 手洗いの徹底、タオル・洗面具の共用禁止、
目に触れない(触ったら手を洗う)
登園基準 症状が改善し医師の許可が出るまで(法定の出席停止疾患)

補足

流行性角結膜炎は非常に感染力が強く、症状が長引くこともあるため、根気よく治療と経過観察を続けることが大切です。家庭内でのケアや登園のタイミングについて不安なことがあれば、いつでも医師にご相談ください。