子どもの病気・症状
小児のヘルペス感染症
ヘルペスとは
ヘルペスとは、「単純ヘルペスウイルス(HSV)」による感染症です。口のまわりや唇、歯ぐき、皮ふなどに小さな水ぶくれやただれができ、痛みや発熱を伴うことがあります。初めての感染では、症状が強く出ることがあり、特に乳幼児に多いのが「ヘルペス性歯肉口内炎」です。
主な症状
| 発熱 | 38~39℃の高熱が数日続くことがあります |
|---|---|
| 口の中のただれ・水ぶくれ(水疱) | 唇・歯ぐき・舌・口の中に赤みや潰瘍ができます 痛みで食事・水分がとりにくくなることがあります |
| よだれや口臭 | 痛みのため口を閉じられず、よだれが多く出たり、口臭が強くなることがあります |
| 唇や皮膚の水ぶくれ(水疱) | 再発では、口の周りや皮膚に限局した小さな水ぶくれ(水疱)として出ることがあります |
検査について
多くの場合(特に初感染のヘルペス性口内炎)は症状と所見から診断可能です。明確でない場合や重症例では、迅速抗原検査などで確認することがあります。再発の場合は検査を行わず、経過から診断されることが多いです。
日常生活でのポイント
① 水分・食事の工夫
- 口の痛みで食べられない時は、冷たいゼリーやスープ、イオン飲料など、刺激の少ないものを少しずつ与えましょう
② 感染を広げないために
- 唾液や水ぶくれの中にウイルスが含まれるため、おもちゃ・コップ・タオルの共用を避けましょう
- 手洗い・うがいを徹底し、きょうだいや家族内への感染拡大を防ぎましょう
- 再発型のヘルペスは、疲労や発熱などが引き金になるため、体調管理も重要です。
治療について
| 抗ウイルス薬(内服・外用) | アシクロビルなどを早期に使用すると症状の軽減・期間短縮に効果があります(※医師の判断で使用します) |
|---|---|
| 解熱鎮痛薬 | 発熱や痛みに応じて使用します(アセトアミノフェンなど) |
症状が強い時は飲み薬、軽症や再発時は外用薬だけで対応することもあります。
登園・登校について
ヘルペスには明確な登園・登校の基準はありませんが、「発熱がなく、食事や水分が普段通り摂れること」「口の中の痛みが軽くなり、元気があること」が登園・登校再開の目安と考えられます。園や学校によって対応が異なるため、登園・登校再開の前に、園や学校へ確認を行いましょう。
まとめ
| 原因 | 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染 |
|---|---|
| 主な症状 | 口の中や唇の水ぶくれ・ただれ 発熱・よだれ 再発では唇周囲に水ぶくれ(水疱) |
| 検査 | 診察で診断可能 必要時にウイルス検査を実施 |
| 治療 | 抗ウイルス薬(早期使用で有効) 解熱薬・口腔ケア・水分補給が重要 |
| 生活上の注意点 | 食事は無理せず、水分をしっかりとる 家族への感染予防として手洗い・物の共用を避ける |
ヘルペスはつらそうに見える病気ですが、早めに対応すればしっかり治る病気です。ご家庭でのケアや登園再開のタイミングなど、不安な点があればいつでもご相談ください。

