子どもの病気・症状

伝染性紅斑(りんご病)

伝染性紅斑(りんご病)とは

伝染性紅斑は「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスによる感染症で、幼児~小学生を中心に春から初夏に流行がみられます。特徴的な両ほほの赤い発疹(リンゴのよう)と、数日遅れて手足・体に出るレース状の発疹がみられます。

主な症状

発疹の出る前 軽いかぜ症状(微熱、鼻水、だるさなど)がみられます
頬の紅斑 両ほほが真っ赤に(りんごのように)なり、1〜2日で消えていきます
体や手足の発疹 レース模様のような赤い発疹が出ます
かゆみを伴うこともあります
その他 元気がある子が多く、食欲・機嫌も保たれていることがほとんどです

発疹が出たころには、ウイルスの感染力はほぼなくなっています

検査について

通常は診察(皮膚の状態の観察や経過)で診断を行います。特別な検査は不要ですが、まれに、必要に応じて血液検査で抗体や貧血の有無を確認することがあります。妊婦や免疫不全の方と接触があった場合は、注意が必要な疾患です。

治療について

伝染性紅斑に対する特効薬はありません。ウイルス感染症のため、症状に応じた対症療法が中心です。

発熱・だるさ 解熱剤(アセトアミノフェン)で対応します
かゆみ 抗アレルギー薬の内服や、外用薬を使うこともあります

登園・登校の目安

伝染性紅班は、学校保健安全法の出席停止の対象ではありません。発熱や関節痛がなく、全身状態がよければ、皮膚症状がみられていても登園・登校は可能です。

日常生活での注意点

  1. いったん消えていた発疹が、日光に当たったり、興奮したり、入浴後などに再び出てくることがあります(これらは再発ではありません)。
  2. 他の人への感染力があるのは、発疹が出る前のかぜ症状の時期(一週間程度)になります。妊婦さん(特に妊娠初期)が周囲にいる場合には、早めに医療機関への相談をすすめてください。

最後に

伝染性紅斑は多くの子が軽い症状で自然に治る病気ですが、まれに関節痛や貧血などを伴うこともあるため、経過を丁寧に見ていくことが大切です。不安な症状があれば、どうぞいつでもご相談ください。