子どもの病気・症状

水痘(みずぼうそう)

水痘(みずぼうそう)とは

水痘は「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」によって引き起こされる、子どもによく見られる感染症です。発熱とともに、かゆみのある赤い発疹(水ぶくれ)が全身に広がります。感染力が非常に強く、空気感染・飛沫感染・接触感染により広がります。

主な症状

発熱 38℃前後の熱が出ることが多いです(出ないこともあります)
発疹・水ぶくれ 赤いブツブツが出現し、その後水ぶくれ(水疱)となり、かさぶたになります
発疹は全身に広がります(頭皮・口の中にもできます)
かゆみ とてもかゆく、引っかくことで、とびひになることもあります
全身状態 発疹が出る前後にだるさや不機嫌・食欲低下がみられることがあります

検査について

多くの場合は発疹の特徴とその分布、経過から診断します。必要に応じて、水疱(みずぶくれ)からウイルスを調べる検査(迅速抗原検査)で確認します。

日常生活でのポイント

① 自宅でのケア

  • 清潔な環境を保ち、爪を短く切って掻きこわしを防ぎましょう
  • 衣類は通気性のよいものを使用しましょう(かゆみが強いときは冷やすのも効果的です)
  • お風呂は元気なら入浴できます(ゴシゴシ洗わず、泡でやさしく洗いましょう)

② 感染予防

  • 水痘は発疹が出る1~2日前からうつるため、きょうだいや家族への感染に注意しましょう
  • まだ水痘にかかっておらず、ワクチン未接種のきょうだいや妊婦さんがいる場合は特に注意が必要です

治療について

抗ウイルス薬 重症化が心配な場合には内服薬(バラシクロビル、アシクロビルなど)を使います
解熱剤 発熱時に使用します(アセトアミノフェンなど)
外用薬 水ぶくれやかさぶたに対し、皮膚のかゆみや炎症を抑える目的で、フェノール亜鉛華リニメント(カチリ®)などを処方することがあります

通常は1週間程度で自然に治癒しますが、ひっかきによるとびひや、まれに肺炎・脳炎などの合併症があり、注意が必要です。

登園・登校について

水痘は学校保健安全法に基づく出席停止の対象です。すべての発疹がかさぶたになってから(目安:発症から7~10日後)登園・登校可能となります。医師の診断で「治癒」と判断された後に登園・登校を再開するようにしましょう。

予防について

水痘は予防接種(ワクチン)で重症化を防ぐことができます。ワクチンの接種により、発症を予防したり、発症しても軽い症状で済む効果が期待できます。

まとめ

原因 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)
主な症状 発熱、全身の水ぶくれ、強いかゆみ
検査 診察で診断できますが、不明確な場合は迅速抗原検査で確認できます
治療 対症療法が基本ですが、必要時は抗ウイルス薬を使用します
登園の目安 全ての発疹がかさぶたになるまで出席停止になります
予防 2回の水痘ワクチン接種で予防・重症化予防が可能です

水痘はほとんどの子が自然に回復する病気ですが、感染力が強く、合併症の予防も大切です。 経過や登園のタイミングでご不安があれば、いつでもご相談ください。