子どもの病気・症状
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは夏に流行するウイルス性の感染症で、主にコクサッキーA群ウイルスが原因です。喉の奥(口腔咽頭部)に小さな水ぶくれや潰瘍ができ、高い熱とのどの痛みを引き起こすのが特徴です。同じ夏かぜの仲間に手足口病がありますが、ヘルパンギーナは発疹が手足に出ず、主にのどの症状が強い点が異なります。
主な症状
- 急な高熱(39℃前後の高熱が突然出ます)
- のどの痛み(喉の奥にできた水疱・潰瘍のため、飲食時に強い痛みを感じ嫌がります)
- 食欲不振・水分がとれない(喉の痛みや発熱で食欲が落ち、水分摂取も嫌がることがあります)
- 活気がない(ぐったりして機嫌が悪い)
※ これらの症状は2~5日程度で自然に回復することが多いです。発熱は39℃前後の高熱となることが多いですが、比較的短期間で解熱します。
検査について
通常、典型的な症状とのどの所見(口腔内の水疱・発赤)から診断が可能です。特別な検査は不要ですが、他の感染症との鑑別が必要な場合(溶連菌感染症など)には、迅速抗原検査を行うこともあります。
日常生活でのポイント
- 食事・水分の工夫:ヘルパンギーナでは喉の痛みで飲食がしづらくなり、脱水が進むことがあります。無理に固形物を食べさせず、ゼリーやアイスクリーム、冷たいスープなど刺激の少ない冷たいものを与えるとよいでしょう。少量ずつ頻回に、水分補給を優先してください。のどにしみる炭酸飲料や酸味の強いジュース、熱い飲み物は避けます。
- 感染予防:ウイルスは飛沫や接触で感染します。家庭内で家族にうつさないよう、手洗いを徹底し、タオルや食器の共有は避けましょう。また使用後のおもちゃは洗浄・消毒するなど配慮してください。
治療について
ヘルパンギーナに対する直接効果のある薬はありません。症状を和らげる対症療法が主体です。
症状ごとの対応例
- 発熱・喉の痛み:アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤で熱と痛みを和らげます。
- 喉の痛みに対する工夫:冷たくてのどに優しい飲食物を与えます。のど飴等は小さい子どもでは誤飲の危険があるため使用は控えましょう。
- 水分不足への対応:経口補水液(OS-1®など)やゼリー飲料などで水分と少しの栄養分を補給します。
登園・登校について
ヘルパンギーナでは、「熱が下がり、元気が戻り、痛みなく食事や水分がとれるようになってから」登園・登校を再開しましょう。目安として解熱後1~2日程度は自宅で安静にすると安心です(園によっては「解熱後○日経過」など独自基準があるため確認してください)。
まとめ
| 原因 | コクサッキーウイルスなど(夏季に流行) |
|---|---|
| 主な症状 | 高熱、喉の強い痛み、口の中の水疱・潰瘍、食欲不振 |
| 検査 | 基本的に診察で診断可能/必要に応じて他疾患の除外検査(例:溶連菌感染症の迅速抗原検査など) |
| 治療 | 対症療法(解熱剤、水分補給、食事の工夫) |
| 登園の目安 | 解熱し、全身状態が良くなり、食事・水分が無理なくとれるようになってから |
| 感染予防 | 手洗い・消毒の徹底、タオルや食器の共有を避ける(家庭内感染に注意) |
補足
ヘルパンギーナは見た目にはお子さんがつらそうですが、適切に水分をとって休めば自然に回復する病気です。のどの痛みで飲めない・食べられない場合は無理せず受診し、必要なサポートを受けましょう。

