子どもの病気・症状

IgA血管炎

IgA血管炎とは

IgA血管炎は、小さな血管に炎症が起こる子どもに多い病気です。主に皮ふ・関節・腸・腎臓などに症状が出ます。多くは5〜10歳の学童期に発症します。体内の免疫反応(IgAという抗体の関与)によって血管が傷つき、さまざまな症状が出ます。かぜや感染症のあとに発症することが多いとされますが、原因ははっきりわかっていません。

主な症状

以下の4つの症状が組み合わさって現れることが特徴です

皮ふ症状(紫斑) 足やおしり、腕に赤紫色の点状出血(紫斑)が左右対称に出ます(紫斑は、皮膚の上から押さえても、消えない皮疹です)
関節痛 主に膝や足首などが痛みます
関節部分が腫れることもあり、歩きづらくなることもあります
腹痛・消化器症状 腹痛、吐き気、血便など(腸の血管に炎症が起こるため)
尿の異常 血尿やタンパク尿が出ることがあります
腎炎に進行することもあるため注意が必要です

検査について

IgA血管炎は診察を行い症状を確認した上で診断されますが、必要に応じて以下の検査を行います

血液検査 炎症の程度、血小板数、腎機能の確認を行います
尿検査 血尿や蛋白尿の有無を確認します
超音波検査 腹痛が強い場合に、腸の状態を確認します
皮膚の生検(まれ) 診断が難しいときに皮膚の組織を調べることがあります

日常生活での注意点

腎炎発症の可能性を考慮しつつ、経過をみることになります。

  • 急性期(紫斑が出ている時期)は運動を控えましょう
  • 紫斑が消えても、尿検査の経過観察を数か月〜1年続けることが重要です(腎炎の発症の可能性に備えて慎重に経過をみます)

治療について

多くの場合、自然に軽快する病気ですが、症状に応じた治療を行います。

紫斑や軽度の関節症状のみ 安静での治療を行い症状の改善を図ります
必要に応じて痛み止め(アセトアミノフェンなど)
腹痛 安静での治療を行い症状の改善を図りますが、経口摂取が困難な状態が続いた場合や腹痛が強い場合には、ステロイドを使った治療を行います
腎炎を伴う 専門的な治療(ステロイド、免疫抑制剤など)が必要となることがあります

最後に

IgA血管炎はしっかり経過を見ながらの対応が必要な病気です。特に腎臓の症状は後から出てくることもあるため、定期的な尿検査の継続がとても大切です。不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。