赤ちゃんの○○外来
赤ちゃんのでへそ外来
うちの子のおへそ、他の子より出ている気がする…」「泣くとおへそが大きく膨らんで心配…」「このまま治らなかったらどうしよう…」初めての育児の中で、赤ちゃんのおへそ(いわゆる「でべそ」)について不安を感じるお母さん・お父さんは少なくありません。
当院では、「赤ちゃんのでべそ外来」を設け、新生児や乳幼児の臍(さい)ヘルニアに関するご相談に専門的に対応しています。お一人で悩まず、「こんなことを聞いてもいいの?」と遠慮せずに、まずはお気軽にご来院ください。
赤ちゃんのでべそ(臍ヘルニア)に関する基礎知識
でべそ(臍ヘルニア)とは?
でべそは医学的には「臍(さい)ヘルニア」と呼ばれ、新生児の約4%にみられる身近な症状です。特に低出生体重児の赤ちゃんで発症しやすい傾向があります。新生児早期にはあまり目立ちませんが、へその緒が取れた(臍脱)ころから少しずつ大きくなりだし、生後2〜4か月ごろに最も大きく膨らむのが特徴です。赤ちゃんが泣いてお腹に力が入ると膨らみがひどくなり、指で圧迫すると「グニョグニョ」という触感で腸管を感じることがあります。
でべそは自然に治るの?
多くの場合、腸管がはまり込んで抜けなくなる(嵌頓:かんとん)危険性は低く、成長とともに1歳までに約80%、2歳までには約90%の確率で自然に閉鎖(治癒)していきます。
自然に治るのを待つだけで大丈夫?
「自然に治るなら様子を見ていいのでは?」と思われるお母さんも多いかもしれません。しかし、近年では注意が必要な点もわかってきました。臍ヘルニア自体は自然に治癒したとしても、おへその周りの皮膚が伸びてしまっているため、「臍縁の拡大」や「余剰皮膚が突出した状態」など、見た目があまりきれいでない「醜いおへそ」として残ってしまうことが少なくありません。そのため、将来のお子さまのために、より早期にきれいなおへそになるよう治療を行うことが広まっています。
当院の赤ちゃんのでべそ(臍ヘルニア)の治療方法
きれいなおへそを目指すために、当院では「圧迫療法」を行っています。この圧迫療法は、2014年から健康保険の適用対象となっています。
- 圧迫療法の効果と開始時期
生後3か月までに圧迫療法を開始した場合、ヘルニアの閉鎖率は90%以上と非常に高率になります。そのため、でべそが気になり始めたら、なるべく早期の受診をお勧めします。 - 専門施設での治療が重要な理由
圧迫療法はご家庭での自己流で行うことはお勧めできません。接触性皮膚炎などの皮膚トラブルや、まれではありますが皮膚の血流障害を起こす症例も報告されています。安全かつ確実な効果を得るためには、漫然と同じ方法で圧迫を続けるのではなく、赤ちゃんの成長や時期に合わせて圧迫の方法を適切に変更する必要があります。そのため、圧迫療法は専門的な知識があり、治療に慣れた医療機関で行うことが無難であり、とても重要です。
当院が「赤ちゃんのでべそ外来」に力を入れる理由
「そのうち治るから」と様子を見ているうちに、おへその皮膚が伸びてしまい、後からご相談にいらっしゃるケースも少なくありません。適切な時期に正しいケアを行うことで、お子さまのおへそをきれいに治し、将来の負担を未然に防ぐことができます。
当院は、佐賀県内にお住いのお母さん・お父さんが「ここに来てよかった」と感じていただけるよう、一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。どんな些細なことでも、「大げさかな」と思わず、まずはお声がけいただければと思います。

