赤ちゃんの○○外来
赤ちゃんのそだち外来
「一生懸命作った離乳食を食べてくれない…」「体重が全然増えない気がする…」「同じ月齢の子と比べて小さくて心配…」初めての育児の中で、赤ちゃんの発育に不安を感じるお母さん・お父さんは非常に多くいらっしゃいます。ご家庭用の体重計での体重の変化に一喜一憂してしまい、気持ちに余裕がなくなってしまうこともあるかもしれません。
お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
当院の「赤ちゃんのそだち外来」では、赤ちゃんの発育に関するご相談をお受けし、専門的な視点からの診断と、ご家庭に向けたアドバイスやサポートを行っています。
赤ちゃんの発育に関する基礎知識
体重増加の目安とは?
赤ちゃんの成長には個人差がありますが、当院では母子健康手帳にある「成長曲線(身長・体重・頭囲)」をしっかりと確認します。数回測定してグラフの目安となる一番下の線(5パーセンタイル)を下回っていたり、短期間でグラフの曲線を大きく横切って下がったりする場合を「体重増加不良(発育がゆっくりな状態)」のサインとして考えます。
乳児期の成長において「栄養」はとても大きな要素です。栄養が不足すると、まず体重に影響が出始め、次に身長、そして頭囲の順番で影響が波及していきます。
発育不良のサインと原因
体重が増えない、身長が伸びない原因は多岐にわたります。

栄養が足りていない:
授乳やミルクの量が合っていない、離乳食を嫌がる、うまく飲み込めないなど。
栄養が吸収できていない:
ミルクアレルギーや消化管の問題など。
エネルギーを消費しすぎている:
生まれつきの心疾患などの病気が隠れていることもあります。
日常のケア・お食事の工夫(ホームケア)
特に小児科外来で多いのが、離乳食が始まる頃に体重の増え方がゆっくりになるケースです。「時間をかけて作ったのに食べてくれない」と、お母さんがストレスを抱え込んでしまうことがよくあります。その焦りや不安が赤ちゃんに伝わり、ますます食べなくなるという悪循環に陥ることも少なくありません。

そんな時は、思い切って市販のベビーフードに頼ってみるのも一つの方法です。最近のベビーフードは安全性も質も高く、ワンポイントで取り入れるだけでも育児の大きな助けになります。手作りだけが正解ではありません。当院では、お母さんを追い詰めることのないようサポートし、必要に応じて専門家とも連携して解決を目指します。
こんな場合はご注意ください
小さく生まれた赤ちゃんへ(SGA性低身長症の疑い)
おなかの中にいる期間に対して、通常よりも小さく生まれた赤ちゃん(SGA)は、多くの場合、成長とともに標準の大きさに追いつきますが、約10%のお子さまは小さいまま推移することがわかっています。「小さく生まれたから仕方ない」と諦める必要はありません。適切な基準を満たせば、3歳から成長ホルモン治療によって治療が可能な場合があります。健診などで「年齢の割に小さいかな?」と感じたら、SGAの基準に入っているかどうかも含めて確認しますので、ぜひご相談ください。
当院が「赤ちゃんのそだち外来」に力を入れる理由
赤ちゃんの発育は、ご家庭だけで悩みを抱え込みやすいテーマです。「私の育て方のせいかも…」とご自身を責めてしまう保護者の方もいらっしゃいます。当院は、佐賀県内にお住いのお母さん・お父さんが抱える育児のプレッシャーや不安に寄り添い、お子さまの成長を一緒にサポートしていきたいと考えています。
発育不良の原因の中には、治療可能な病気が隠れていることもあります。「ちょっと気になる」「大げさかな」と思わず、どんな些細なことでも、まずはお声がけいただければと思います。

