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鼻水がずっと出ています。受診したほうがいいですか?
透明な鼻水が数日程度で、機嫌よく食事も睡眠もとれていれば、ご家庭で様子をみられることが多いです。①10日以上続く、②色のついた鼻水と発熱が続く、③夜眠れない・食べられない、④耳を気にする、といった場合は受診をおすすめします。鼻水を放っておくと中耳炎や副鼻腔炎につながることもあります。当院は耳鼻咽喉科を併設しており、鼻の吸引などの処置にも対応しています。
家庭でできる鼻水・鼻づまりのケアはありますか?個別Q&A
鼻水は、片方ずつ、機嫌のよいタイミングで短く吸ってください。入浴後など鼻水がやわらかいときは吸いやすくなります。室内は乾燥しすぎないようにし、加湿器は清潔に保ってください。赤ちゃんを寝かせるときは、枕や傾斜で頭を高くせず、硬めで平坦な寝床にあおむけで寝かせてください。鼻づまりで飲めない、眠れない、呼吸が苦しそうな場合は受診してください。
咳がひどくて夜眠れません。家でできることはありますか?個別Q&A
起きているときは抱っこなどで楽な姿勢にする、部屋を加湿する、水分をこまめにとらせることが基本です。1歳以上のお子さんであれば、ハチミツ(小さじ1杯程度)が咳を和らげる効果が報告されています。※1歳未満にはハチミツを与えないでください(乳児ボツリヌス症という重い病気の危険があります)。咳き込んで吐く、ゼーゼー・ヒューヒュー音がする、肩で息をする場合は受診してください。乳児は、寝るときには硬めで平坦な寝床にあおむけで寝かせてください。
「ケンケン」「オットセイのような」変な咳をしています。個別Q&A
犬の遠吠えやオットセイの鳴き声のような咳は、クループ症候群(のどの奥が腫れて空気の通り道が狭くなる状態)の特徴です。夜間に悪化しやすい病気です。息を吸うときにヒューという音がする、呼吸が苦しそうな場合は、夜間でも救急を受診してください。症状が軽い場合も、翌日には受診をおすすめします。
呼吸が苦しそうかどうか、どこを見ればいいですか?個別Q&A
①息を吸うときに、のどの下やろっ骨の間がペコペコへこむ(陥没呼吸といいます)②肩を上下させて息をする、③小鼻がヒクヒクする、④ゼーゼー・ヒューヒュー音がする、⑤呼吸がいつもよりずっと速い、⑥顔色や唇の色が悪い、が危険なサインです。ひとつでも当てはまれば早めに受診し、唇が紫色になっている場合は救急車を呼んでください。
咳や鼻水だけで熱はありません。保育園は休ませるべきですか?
咳や鼻水だけで熱がなく、食欲や機嫌がふだん通りであれば、登園できることが多いです。ただし、咳き込んで眠れていない、ゼーゼーしている、明らかに元気がない場合は、お休みして受診してください。園によって独自のルールがある場合は、園の指示に従ってください。
咳が2〜3週間以上続いています。何が考えられますか?
3週間以上続く咳では、ぜんそく(気管支の慢性的な炎症)、副鼻腔炎の鼻水がのどに流れ込むことによる咳、マイコプラズマや百日咳などの感染症、アレルギーなどが考えられます。夜〜明け方に多い咳や、運動した後の咳はぜんそくのサインのことがあります。長引く咳は一度受診して原因を調べましょう。
呼吸のときゼーゼー・ヒューヒュー音がします。なぜですか?受診の目安は?個別Q&A
空気の通り道(気管支)がむくみや痰で狭くなり、すきま風のように狭いところを空気が通るために鳴る音で、喘息の発作や気管支炎などでみられます。横になって眠れており、食事・水分がとれていれば診療時間内の受診で構いません。①くちびるや顔色が青い、②苦しそうなのにゼーゼーがほとんど聞こえなくなった、③苦しくて横になれない、④肩で息をする、胸やのどの下がペコペコくぼむ、といったときは至急受診してください。
咳が出ているとき、お風呂に入れてもいいですか?
咳だけで、呼吸が苦しそうでなく高熱もなければ、入浴して構いません。お風呂の湯気には加湿効果があり、鼻やのどが楽になることもあります。軽めの入浴にして、湯冷めしないよう、上がったらすぐに体を拭いて寝かせてあげてください。呼吸が苦しいときや高熱のときは、入浴は避けてください。
喘息の発作は、どんなときに出やすいですか?
かぜや気管支炎にかかったとき、天気が崩れるとき(台風や雨の前)、ほこりの多い場所に行ったとき、季節の変わり目、運動のあと、などに出やすくなります。お子さんによってはストレスなどの心理的な要因が関係することもあり、パターンは一人ひとり異なります。日ごろから「どんなときに発作が出たか」をメモしておくと、予防と治療にとても役立ちますので、受診の際にぜひお持ちください。
喘息の発作のとき、家にある薬はどう使えばいいですか?
あらかじめ発作時の薬(気管支拡張薬の吸入や内服)が処方されていれば、医師に指示されたとおりに使ってください。注意していただきたいのは使いすぎです。気管支拡張薬を過量に使うと、動悸(ドキドキ)や吐き気などの副作用が出ることがあります。指示どおりに使っても呼吸が楽にならない、ゼーゼーが強くなる場合は、薬を追加するのではなく受診してください。
痰がからんだ咳をしています。痰を出しやすくするにはどうすればいいですか?個別Q&A
痰を出しやすくするコツは、①水分をこまめにとる(痰がやわらかくなります)②部屋を加湿する、③鼻水を吸ってあげる(のどに流れる鼻水が痰がらみの大きな原因です)④背中を軽くトントンすることです。小さいお子さんは痰を上手に出せず、飲み込んでしまいますが、飲み込んだ痰を無理に吐き出させる必要は通常ありません。咳と一緒に吐くこともありますが、その後の呼吸や元気、水分がとれるかを確認してください。息苦しい、嘔吐を繰り返す、飲めない場合は受診してください。痰がらみが長引く場合は、鼻の治療で改善することが多いので受診してください。
昼間は元気なのに、夜や明け方だけ咳き込みます。なぜですか?個別Q&A
横になると、鼻水がのどに流れ込みやすくなること(後鼻漏)が原因の一つです。そのほか、喘息やアレルギーによる咳は、明け方の時間帯に出やすい特徴があります。対策として、寝る前に鼻水を吸い、部屋を適度に加湿すると楽になることがあります。夜の咳が2週間以上続く、ゼーゼーをともなう、咳で毎晩起きてしまう場合は、喘息や副鼻腔炎の可能性を調べたほうがよいので受診してください。
咳がかわいそうなので、強い咳止めを出してもらえませんか?
お気持ちはよく分かりますが、咳は痰や病原体を外に出すための大切な防御反応で、強い薬で無理に止めると、痰が出せずかえって悪化することがあります。また、コデインという成分の咳止めは、12歳未満には使用が禁止されています。小児の咳止め薬については効果が限られるとの報告があり、当院では、咳の原因(鼻水・痰・喘息など)に合わせた治療を優先しています。はちみつ(1歳以上)や加湿など、薬以外のケアも有効ですので、あわせてご案内します。
はちみつが咳に効くと聞きました。本当ですか?
1歳以上のお子さんでは、就寝前のはちみつが夜間の咳や睡眠の妨げを軽減したとする研究が複数あります(Cochrane Database Syst Rev, 2018 ほか)。そのままなめさせても、白湯に溶かしても構いません。ただし、1歳未満の赤ちゃんには与えないでください。乳児ボツリヌス症という重い病気の原因になります。加熱調理されていても危険です。歯が生えているお子さんは、なめたあとの歯磨きも忘れずにご準備ください。
家庭用の鼻吸い器は使ったほうがいいですか?コツはありますか?
鼻水をこまめに吸うことは、中耳炎の予防や、咳・夜泣きの軽減につながるとされています。家庭用の鼻吸い器には手動タイプと電動タイプがあり、電動の据え置き型は吸引力が安定しています。口で吸うタイプは、保護者にかぜがうつることがあります。コツは、①お風呂上がりなど鼻水がやわらかいときに行う、②ノズルは奥に突っ込まず、小鼻に当てて角度を変えながら、③1回数秒ずつ小刻みに、④嫌がっても短時間で切り上げることです。吸っても追いつかないほど続くときは、鼻の治療にご来院ください。
のどを痛がって食べません。食事はどう工夫すればいいですか?
のどが痛いときは無理に食べさせる必要はありませんが、水分をとれるか、尿が出ているかを確認してください。飲めない、ぐったりする、尿が減る場合は受診してください。食べやすいのは、冷たくてのどごしのよいもの——ゼリー・プリン・ヨーグルト・アイスクリーム・冷ましたおかゆ・豆腐・うどんなどです。逆に、熱いもの、みかんなど酸っぱいもの、せんべいなど硬いもの、香辛料はしみるので避けてください。水分もオレンジジュースより麦茶やりんごジュースのほうが飲みやすいことが多いです。
声がかれています。受診したほうがいいですか?
風邪にともなう声がれは、のど(声帯)の炎症によるもので、多くは1〜2週間ほどで改善します。できるだけ大声を出さない・ささやき声も実はのどに負担なので普通の小さな声で話す・加湿と水分を心がけてください。注意が必要なのは、①ケンケンという犬の遠吠えのような咳と息の吸いにくさをともなう場合(クループ症候群)②声がれが2週間以上続く場合(声帯結節など)で、受診をおすすめします。当院ではのどの観察も可能です。
食事中にひどくむせて、それから咳が続いています。大丈夫でしょうか?個別Q&A
受診してください。食べ物のかけら(特にピーナッツなどのナッツ類・豆類)が気管に入り込んだままになっている可能性があります。気道異物は、むせた直後はいったん落ち着いても、片側だけのゼーゼー・長引く咳・繰り返す肺炎の原因になり、放置できません。「何を食べていて、いつむせたか」を教えてください。なお、硬い豆やナッツ類は気道に入りやすく危険なため、5歳以下のお子さんには砕いても与えないことが推奨されています(消費者庁「食品による子どもの窒息事故に注意」/日本小児科学会)。節分の豆にもご注意ください。
子どもは何歳からマスクをつけていいですか?
2歳未満のお子さんには、マスクは推奨されません。窒息や熱中症の危険があり、呼吸や顔色の変化にも気づきにくくなるためです。2歳以上でも、本人が苦しがる場合や、目を離す場面では無理につけさせないでください。マスクを正しく着け続けるのはおおむね小学生からが現実的で、それまでは、手洗い・こまめな鼻の処置・咳エチケット(咳を袖で受ける練習)など、マスク以外の対策を優先するのが実際的です。
加湿器や空気清浄機は、風邪や咳の予防に効果がありますか?
乾燥を避けることで、のどや鼻の不快感が和らぐことがあります。ただし、加湿器だけでかぜを予防できるわけではありません。加湿器がなくても、洗濯物やぬれタオルの室内干しで代用できます。注意点は、加湿器のタンクや水の交換・掃除を怠るとカビや細菌をまき散らし、逆効果になることです。空気清浄機は、ほこりや花粉・アレルギー対策としては有用ですが、かぜの予防効果は限られるとされています。基本は加湿・換気・手洗いです。
喘息と診断されました。大きくなったら治りますか?
小児喘息のお子さんの多くは、適切な治療を続けることで、成長とともに発作が出なくなっていきます(寛解といいます)。多くのお子さんが、思春期までに症状の落ち着いた状態になるとされています(日本小児アレルギー学会「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」)。大切なのは、発作のないときも気道の炎症は続いているため、症状が落ち着いても自己判断で予防の薬をやめないことです。発作を繰り返すと気道の変化が進み、治りにくくなることが指摘されています。治療では「発作を起こさず、普段の生活を送れる状態を保つこと」を目指します。症状が落ち着いても、薬の調整は主治医と相談してください。
痰や鼻水が黄色(緑色)です。細菌感染ということですか?抗生物質が必要ですか?
色だけでは細菌感染とは言えず、抗菌薬が必要ともかぎりません。黄色や緑の色は、ウイルスと戦った白血球の成分によるもので、ふつうのウイルス性のかぜでも、経過の途中で鼻水や痰に色がつくのは自然なことです。大切なのは色よりも「期間と経過」で、色のついた鼻水が10日以上続く、いったん良くなってから悪化した、高熱や顔の痛みをともなう場合は、副鼻腔炎など細菌の関与を考えて診察・治療します。色がついた=すぐ抗菌薬、ではないことをご理解いただけると幸いです。
咳き込んで吐いてしまいます。大丈夫でしょうか?
お子さんは咳の反射と嘔吐の反射が近いため、強く咳き込んだ拍子に食べたものを吐くことはよくあり、吐いたあとけろっとして呼吸が落ち着いていれば、落ち着いて様子をみられることがあります。対策として、①食事は少量ずつにする、②食後すぐに横にしない、③起きている間は抱っこなどで楽な姿勢にする、④寝る前に鼻水を吸う、といった方法が役立ちます。注意が必要なのは、咳き込み嘔吐を毎日繰り返す場合(喘息や百日咳、後鼻漏の治療が必要なことがあります)、吐いたあともゼーゼー・肩で息をする場合で、受診してください。
「気管支が弱い」「喘息性気管支炎」と言われたことがあります。喘息とは違うのですか?
「気管支が弱い」「喘息性気管支炎」は、かぜのたびにゼーゼーしやすい状態を指す表現で、正式な病名というより経過を表す言葉です。乳幼児は気道が細いため、かぜだけでもゼーゼーしやすく、その多くは成長とともにしなくなります。一方、その中の一部のお子さんは本当の喘息に移行するため、「何回も繰り返す」「かぜと関係なくゼーゼーする」「家族にアレルギーが多い」場合は、喘息としての評価と予防治療を検討する意味があります。ゼーゼーした時期と回数の記録が、この見極めにとても役立ちます。
走ったあとだけ咳き込みます。体力の問題でしょうか?
体力の問題と決めつけないでください。運動のあとに決まって咳やゼーゼーが出る場合、「運動誘発性の気道収縮」——喘息の一つのサインの可能性があります。ふだんの生活では症状がなく、運動時だけ出るタイプの喘息のお子さんもいます。正しく診断して治療することで、運動を制限せずに過ごせる状態を目指します。「どんな運動で・何分後に・どのくらい続くか」「季節や場所で差があるか」をメモして受診してください。マラソンの季節や乾燥した時期に悪化しやすいのも特徴です。
赤ちゃんが「細気管支炎」と言われました。家での看病と、悪化のサインを教えてください。個別Q&A
細気管支炎は、RSウイルスなどが気管支の細い枝の部分に炎症を起こす、乳児に多い病気です。特効薬はなく、こまめな鼻水の吸引(呼吸と哺乳が楽になります)、少量ずつ回数を分けた授乳、室内の乾燥を避けることが看病の柱になります。寝かせるときは、枕や傾斜を使わず、硬めで平坦な寝床にあおむけで寝かせてください。ピークは発症から3〜5日目ごろで、この時期の悪化に注意してください。受診・救急のサインは、①呼吸のたびに小鼻が開く・胸やのどがペコペコへこむ、②哺乳量がふだんの半分以下、③呼吸が速く苦しそう・顔色や唇の色が悪い、④無呼吸(特に生後3か月未満)で、夜間でもためらわず受診してください。
「ゼーゼー」「ゼロゼロ」「ケンケン」――咳や呼吸の音の違いで、何が分かりますか?
音は診断の大きな手がかりです。目安として、①「ゼロゼロ・ゴロゴロ」=のどや太い気道に鼻水・痰が絡む音で、鼻吸いで軽くなるなら深刻度は低め、②「ゼーゼー・ヒューヒュー」(特に息を吐くとき)=細い気管支が狭くなっている音で、喘息や細気管支炎のサイン、③「ケンケン・オットセイ声」=のど(声帯付近)が腫れるクループの音、④息を吸うときのゼーゼー=上気道の狭さで、急な場合は注意が必要です。受診時に「どの音か」を伝えていただくか、スマホで呼吸音を録音・録画してきていただくと、症状の経過を確認する手がかりになります。
胸に塗るタイプのメントール系の外用薬は、咳や鼻づまりに効果がありますか?
鼻づまり感や咳をいくらか楽にして眠りやすくする効果は報告されており、就寝前のケアとして使っていただいて構いません。注意点として、①製品ごとの対象年齢と用法を守る②鼻の穴の中や口の周りには塗らない、③目に入らないよう、塗った手はよく洗う、④肌の弱いお子さんでは、胸や背中の狭い範囲で試してから使用することです。あくまで症状を和らげる補助ですので、ゼーゼーする・呼吸が苦しそうなど、治療が必要なサインがあるときは受診してください。
咳のときに貼るテープ(気管支拡張薬のテープ)をもらいました。咳止めのテープですか?
よくある誤解ですが、あのテープは咳止めではありません。気管支を広げる薬(ツロブテロール)が皮膚からゆっくり吸収されるもので、気管支が狭くなった状態を改善する目的で使います。鼻水がのどに流れて出る咳や、のどの炎症の咳には効果がありません。ですから、咳なら何でも貼ればよい薬ではなく、当院では聴診で気管支の狭さを確認して必要な場合に処方しています。貼り方は、胸・背中・上腕のどこか1か所に1日1回、毎回場所を少しずらすとかぶれにくくなります。貼って数時間後から効き始める、ゆっくり型の薬です。
ワクチンを打っているのに「百日咳」と診断されました。なぜですか?
条件や注意事項も含め、回答を省略せずに表示しています。
【百日せきと予防接種の一般的な説明】
百日せきワクチンによる免疫は、接種後の年数とともに弱まるため、接種していても百日せきにかかることがあります。年長児や大人では、典型的な激しい咳の発作が目立たず、「長引く咳」として現れることもあります。接種したことが無意味だったということではなく、ワクチンは特に乳児期の重症化リスクを下げるために重要です。ただし、感染や重症化を完全に防ぐわけではありません。
診断された場合は、処方された抗菌薬を指示された期間使い、医師から感染対策の解除時期を説明されるまでは、赤ちゃんとの接触を避けてください。咳の程度だけで、周囲へうつす可能性の有無は判断できません。
今後の予防について、日本小児科学会は、乳幼児期の4回接種を終えたお子さんへの就学前の三種混合ワクチン追加接種を推奨しています。目安は5歳以上7歳未満で、前の追加接種から6か月以上あけて1回です。11〜12歳での追加接種も選択肢です。これは接種推奨の説明であり、個々の製剤の承認用法・用量や公費負担の条件とは区別して確認します。「任意接種だからすべて適応外」と一括りにはできません。就学前の接種を検討するときは、使用製剤・接種歴・適応外使用に当たるか、副反応や救済制度の扱いについて、接種する医療機関で説明を受けてください。
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咳に大根あめや玉ねぎが効くと聞きました。試してもいいですか?
害のない範囲で試していただくのは構いません。正直にお伝えすると、大根あめ(大根のはちみつ漬け)や「枕元の玉ねぎ」に、はっきりした科学的証拠はありません。ただし、大根あめの「はちみつ」の部分については、夜間の咳を和らげたとする研究が報告されています(Cochrane Database Syst Rev, 2018 ほか)。1歳以上のお子さんなら、理にかなった民間療法といえます(1歳未満のお子さんには、はちみつを与えないでください。乳児ボツリヌス症の原因になります)。温かい飲み物・加湿・鼻の処置といった基本のケアが土台にあれば、そのうえで安心材料として民間療法を足すのは悪いことではありません。逆に、民間療法だけに頼って受診が遅れることのないよう、それだけお願いします。
咳が残っているとき、体育や運動はさせてもいいですか?
目安をお伝えします。熱がなく、日常生活で咳が時々出る程度なら、体調を見ながら通常の活動ができます。運動を控えたほうがよいのは、①走ると咳き込んで止まらなくなる、②ゼーゼー・ヒューヒューという音が出る、③夜の咳で十分に眠れていない場合です。このような状態での激しい運動は、気道への負担になります。特に持久走・水泳・マラソン大会の時期は、運動で誘発される咳(喘息のサイン)が見つかりやすいタイミングです。「運動を休ませるため」ではなく「治療して思い切り運動させるため」に、走ると咳き込む状態が続く場合は一度受診してください。学校への連絡文書が必要な場合もご相談ください。
家族に喫煙者がいます。子どもの咳や中耳炎と関係ありますか?
はっきり関係があります。受動喫煙のあるお子さんは、気管支炎・肺炎・喘息発作・中耳炎・突然死(SIDS)のリスクが高くなることが報告されています(厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」等)。そして重要なのは、「ベランダや換気扇の下で吸えば大丈夫」ではないことです。煙の成分は髪や衣服に付着して部屋に持ち込まれ(三次喫煙)、呼気からも数分間出続けます。加熱式・電子タバコも有害物質を含み、安全とはいえません。お子さんの咳や中耳炎を繰り返す場合、ご家族の禁煙は治療の重要な一部です。責める意図はまったくありません。当院ではご家族の方の禁煙治療(禁煙指導)も行っております。情報提供もできますので、いつでもご相談ください。
夜中に、突然、犬が吠えるような、オットセイのような、変な咳をして、声もかれています。
クループ(急性喉頭炎)の典型的な症状です。ウイルスによって声帯の周囲が腫れ、空気の通り道が狭くなるため、①犬が吠えるような「ケンケン」という咳、②声がれ、③息を吸うときの「ヒュー」という音がみられます。夜間に突然悪化しやすいため、驚かれることも少なくありません。ご家庭では、まず抱っこするなどして落ち着かせてください。泣いて興奮すると症状が悪化することがあります。呼吸が苦しい場合は、家庭でのケアを続けて受診を遅らせないでください。一方、安静にしていても息を吸う音が続く、呼吸のたびに胸やのどがへこむ、顔色や唇の色が悪い、ぐったりしてよだれを飲み込めないといった場合は、夜間でもすぐに受診してください。症状が落ち着いても、翌日には受診することをおすすめします。
咳だけが、3週間以上、続いています。かぜは治ったはずなのに、なぜでしょうか?
熱や鼻水が治った後も、咳だけが長く残ることは子どもではよくあります。3週間以上続く咳では、①かぜの後に気道が敏感になった状態、②副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎による後鼻漏、③喘息・咳喘息、④百日咳やマイコプラズマなどの感染症を考えます。夜間や明け方、運動後に悪化する咳は喘息の可能性があり、鼻水がのどへ流れる咳は鼻の治療で改善することがあります。長引く咳は、胸を診る小児科と鼻を診る耳鼻咽喉科の両方から評価することが有効です。当院では両方の診療科で確認できます。咳が3週間を超える場合は、一度受診してください。夜眠れないほどの咳、体重減少、血痰がある場合は早めに受診してください。
喘息の子が、ゼーゼーし始めました。家での対応と、受診のタイミングを教えてください。
喘息発作が疑われるときは、まず落ち着いて対応してください。ご家庭では、①処方されている発作止めの吸入薬や内服薬を指示どおりに使うこと、②水分を少しずつ与えること、③上半身を起こした楽な姿勢にすること、④たばこの煙を避け、興奮させないことが大切です。発作止めを使っても改善しない場合や、息を吸うときに胸やのどがへこむ、一息で話せない、顔色や唇の色が悪い、横になれず眠れない、発作止めの効果がすぐ切れるといった場合は受診してください。夜間でも、これらの症状がある場合はためらわず受診してください。普段から発作時の対応手順を主治医と決めておくと安心です。発作を繰り返す場合は、予防治療の見直しをご相談ください。
痰がからんでなかなか出せません。子どもの痰を出しやすくするにはどうすればいいですか?
痰を出しやすくするためのコツをお伝えします。ご家庭でできることは、①水分をしっかりとる——痰がやわらかくなり出やすくなります。②加湿——部屋を加湿するか、お風呂の湯気の中で過ごすと気道がうるおって痰が動きやすくなります。③鼻水を吸引する——鼻水がのどに流れて痰と混ざることが多く、鼻をすっきりさせると楽になります(当院耳鼻咽喉科で鼻の吸引処置が可能です)④背中を軽くたたく(タッピング)——乳幼児では、やや前かがみにして背中を優しくトントンたたくと痰が動きます。咳は痰を出すための体の防御反応ですので、むやみに止めるより出しやすい環境を整えることが大切です。息苦しい・ぐったりしている場合は受診してください。
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本文確認:2026-09-07 / 表示調整:2026-09-15