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インフルエンザは、いつから登園・登校できますか?個別Q&A
学校保健安全法で「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」は出席停止と定められています。発症日(症状が始まった日。判断に迷う場合は医師に確認します)を0日目として数えます。たとえば月曜日に発症した場合、小学生以上は最短で日曜日(発症から6日目)から(かつ解熱後2日経過)、保育園・幼稚園のお子さんは解熱後3日の経過が必要です。薬で早く熱が下がってもウイルスは残っているため、この期間は守ってください。
新型コロナは、いつから登園・登校できますか?個別Q&A
「発症した後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過するまで」が出席停止の基準です(発症日を0日目として数えます)。つまり、最短でも発症から6日目以降の登園・登校となります。発症から10日を過ぎるまでは、他の人にうつす可能性が残るため、年齢や体調に応じたマスクの着用や、高齢の方・体の弱い方との接触を控えるといった配慮をおすすめします。
溶連菌と言われました。いつから登園できますか?薬はいつまで飲みますか?個別Q&A
適切な抗菌薬を飲み始めてから24時間が経過し、熱が下がって元気であれば登園・登校の目安となります。抗菌薬は薬の種類で服用日数が異なるため、処方された日数・回数を守ってください。治療は症状の改善や周囲への感染、リウマチ熱などの合併症のリスクを下げるために大切です。ただし、抗菌薬で溶連菌感染後の腎炎も予防できるとは確認されていません。むくみ、赤褐色の尿、尿量の減少があれば、服薬の有無にかかわらず受診してください。副作用が疑われる場合は、次の服用前に医師・薬剤師へ相談してください。
水ぼうそうは、いつから登園できますか?個別Q&A
すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止です。目安は発症からおよそ1週間ですが、個人差があります。新しい水ぶくれが出なくなり、すべてがかさぶたに変わったことを確認してから登園してください。登園の前に、治ったことの確認と登園許可証のための再診が必要な場合が多いので、園のルールをご確認のうえ、再診時にご相談ください。
おたふくかぜは、いつから登園できますか?個別Q&A
耳の下(耳下腺など)の腫れが出た日から5日を経過し、かつ全身の状態がよくなるまで出席停止です。腫れが完全に引くまで待つ必要はありません。なお、経過中に強い頭痛や繰り返す嘔吐(髄膜炎のサイン)、呼びかけへの反応や聞こえがいつもと違う様子(ムンプス難聴の心配)があれば、早めに受診してください。
アデノウイルス(プール熱・咽頭結膜熱)は、いつから登園できますか?個別Q&A
発熱・のどの痛み・目の充血といった主な症状がなくなってから、2日を経過するまで出席停止です。アデノウイルスは高い熱が4〜5日続くことも多い、症状の長い感染症です。特効薬はなく、解熱剤や水分補給でしのぎながら経過をみますが、水分がとれない・ぐったりしている場合は再受診してください。
手足口病・ヘルパンギーナは、いつから登園できますか?個別Q&A
インフルエンザのような法律上の出席停止期間は定められておらず、熱が下がり、口の中の痛みが落ち着いてふだんの食事がとれれば登園できます。手足の発疹が残っていても、元気であれば登園してかまいません。ウイルスは治った後も長い間便に排出されるため、発疹が消えるまで休む意味はあまりありません。園独自の基準がある場合は、園にご確認ください。
RSウイルスと言われました。何に気をつければいいですか?個別Q&A
RSウイルスは鼻水と咳が中心で、多くは風邪として治りますが、1歳未満(特に生後6か月未満)の赤ちゃんでは細気管支炎(細い気管支の炎症)を起こし、呼吸が苦しくなることがあります。発症から3〜5日目ごろが症状のピークです。ゼーゼーする・胸がペコペコへこむ・ミルクの飲みがふだんの半分以下・眠れない、といった様子があれば、早めに再受診してください。
りんご病と言われました。登園は?妊婦への影響はありますか?
りんご病(伝染性紅斑)は、ほっぺが赤くなった時点ではうつす力がほぼなくなっているため、元気であれば登園できます。注意が必要なのは妊婦さんへの感染で、妊娠中に初めて感染すると、おなかの赤ちゃんに影響が出ることがあります。ご家族や身近に妊娠中の方がいらっしゃる場合は、その方から産科の主治医にご相談いただくようお伝えください。
家族がインフルエンザ(コロナ)になりました。子どもは登園できますか?
お子さん本人に症状がなければ、家族の感染だけで一律に出席停止になるわけではありません。原則として登園・登校できますが、学校・園から指示がある場合は従ってください。ただし、園や学校が独自のルールを設けている場合がありますので、園にご確認ください。潜伏期間(インフルエンザは1〜3日、コロナは2〜5日程度)の間に発症する可能性があるため、朝の体温と体調のチェックをお願いします。ご家庭での予防については診察時にご相談ください。
登園許可証(治癒証明書)は書いてもらえますか?
はい、診察のうえで、登園可能な状況と判断した時点で作成いたします。病気の種類によっては、治ったことを確認するための再診が必要です。園指定の用紙があればお持ちください。
マイコプラズマと言われました。どんな病気ですか?
マイコプラズマは細菌の一種で、しつこい咳が長く続くのが特徴です(学童期の肺炎の代表的な原因です)。抗菌薬の種類によっては効かないため、この菌に効果のある種類を選んで治療します。熱が下がったあとも、咳だけは2〜4週間続くことがあります。処方された薬を飲んでも高熱が続く場合は再受診してください。登園・登校は、熱が下がり、激しい咳が落ち着いてからが目安です。
はやり目(流行性角結膜炎)と言われました。いつから登園できますか?
はやり目はアデノウイルスによる感染力の強い結膜炎で、学校保健安全法では「医師が感染のおそれがないと認めるまで」出席停止とされています。目やにや充血などの症状が治まってから、受診して登園の許可を確認してください。家庭内でうつりやすいため、タオルの共用を避け、目やにに触れたら手を洗い、目薬は本人専用にしてください。お風呂は最後に入るのが安心です。
アタマジラミと言われました。登園できますか?どう駆除すればいいですか?
アタマジラミが見つかっても、登園・登校は可能です(出席停止の対象ではありません)。駆除は、①専用のくし(スキグシ)で髪をすいて卵や成虫を取り除く、②薬局で購入できるフェノトリンを含む駆除用シャンプー・パウダーを、説明書どおりに数回使用する方法を組み合わせます。清潔にしていてもうつるもので、恥ずかしいことではありません。枕カバーやタオルは交換し、家族の頭髪も確認してください。園やクラスで流行していることが多いため、園への報告もお願いします。
溶連菌のあとに腎炎になると聞きました。治ったあとの尿検査は必要ですか?
溶連菌感染のあと、まれに急性糸球体腎炎という腎臓の合併症が起こることがあります。後日の尿検査を行うかどうかは、症状や経過を踏まえて診察時にご説明します。まぶたや足のむくみ、おしっこの色が濃い・赤っぽい、量が減った、といった症状があれば、予定の検査日を待たず受診してください。抗菌薬を飲んでいても、こうした変化には注意が必要です。
百日咳とはどんな病気ですか?登園はいつからできますか?個別Q&A
百日咳は、コンコンと連続する咳のあとにヒューっと息を吸い込む特有の咳が長く続く細菌感染症です。特に生後6か月未満の赤ちゃんは、咳で呼吸が止まるなど重症化しやすいため注意が必要です。予防の基本はワクチン(五種混合)で、生後2か月からの接種がとても大切です。登園・登校は、特有の咳が消えるまで、または適切な抗菌薬による5日間の治療が終わるまで、出席停止となります。ご家族に長引く咳がある場合は、大人の百日咳の可能性もあるため、ご相談ください。
ノロウイルスやロタウイルスの家庭での消毒方法を教えてください。
ノロウイルスなどによる嘔吐物・便は、使い捨て手袋とマスクを着け、飛び散らせないようペーパーで静かに拭き取り、袋に密閉します。汚れを取り除いた場所は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の希釈液で消毒します。原液が5%の製品の場合、嘔吐物・便で汚れた場所用の約0.1%液は水500mLに原液10mL、汚物の付着がないドアノブなど用の約0.02%液は水500mLに原液2mLが目安です。濃度が違う製品にはこの分量を使わず、製品表示の希釈方法に従ってください。キャップの容量は製品ごとに違うため、mLで量ります。作る量はその都度必要な分だけにし、飲み物と区別できる容器を使い、子どもの手が届かない場所で扱ってください。換気し、手指には使わず、噴霧せず、酸性洗剤など他の薬剤と混ぜないでください。材質によって変色・腐食するため、使用後の水拭きなども製品表示に従います。汚れた衣類には、素材が耐えられる場合は85℃以上で1分以上の熱処理という方法もありますが、やけどに注意してください。手袋を外した後も石けんと流水で丁寧に手を洗ってください。
感染症のあと、プールはいつから入っていいですか?
病気によって異なります。目安として、①発熱をともなう感染症(インフルエンザ・アデノウイルスなど)は、登園基準を満たして体力が回復してから、②はやり目・咽頭結膜熱は、医師の確認を受けてから、③とびひは、患部が乾いて治るまで控える、④水いぼ・伝染性紅斑(りんご病)は入って構いません。園や学校のプールは施設ごとのルールもありますので、迷う場合は受診時にご相談ください。プール可否の意見書が必要な場合は対応します。
熱が出てすぐ受診しましたが、インフルエンザの検査をしてもらえませんでした。なぜですか?個別Q&A
インフルエンザの検査は、発熱直後はウイルスの量がまだ少なく、感染していても陰性と出てしまう(偽陰性)ことが多いためです。一般に発症から12時間ほどたつと、検査の精度が上がります。周囲の流行状況や症状から診断できる場合もあり、検査のタイミングと必要性は診察のうえで判断しています。緊急のサイン(ぐったりしている、呼吸が苦しそう、生後3か月未満の発熱など)がなければ、診療時間内の受診で対応できることが多く、検査の精度の面でも有利です。
溶連菌に何度もかかります。家族にもうつりますか?
溶連菌は一度かかっても免疫がつきにくく、型も複数あるため、繰り返しかかることは珍しくありません。家族内でうつることもあり、特にきょうだいへの感染が多いことが知られています。ご家族にのどの痛みや発熱が出た場合は、大人も含めて検査をご検討ください。お子さんが溶連菌と診断されたことを受診先へ伝えると、状況に応じた案内を受けやすくなります。短期間に何度も繰り返す場合は、抗菌薬を最後まで飲み切れているか、ご家族に症状のない保菌者がいる可能性がないかなども含めてご相談ください。
おむつ替えでうつる病気はありますか?気をつけることは?
あります。胃腸炎のウイルス(ノロ・ロタ)や細菌は便に大量に含まれ、症状が治まったあとも数週間、便からウイルスが出続けることがあります。おむつ替えのポイントは、①替える場所を決め、食事をする場所やキッチンから離す、②使い捨てシートを敷いて周囲が汚れるのを防ぐ、③おむつはビニール袋に密閉して捨てる、④替えたあとは石けんで手を洗う(アルコールが効きにくいウイルスもあるため、流水と石けんで洗うことが基本です)。下痢をしているときは、使い捨て手袋で便への接触を減らし、外した後にも手を洗ってください。
川崎病とはどんな病気ですか?人にうつりますか?
川崎病は、全身の血管に炎症が起こる、乳幼児に多い病気です。感染症ではないと考えられており、人にはうつりません。特徴的な症状として、①発熱、②両目の充血、③真っ赤な唇やいちごのような舌、④体の発疹、⑤手足の赤みや腫れ、⑥首のリンパ節の腫れがあり、すべてがそろわない場合もあります。発熱が5日続くまで待つ必要はなく、こうした症状がみられる場合は受診してください。大切なのは、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)にこぶができる合併症を防ぐことで、そのために入院して早期に治療を始める必要があります。疑わしい場合は速やかに病院へご紹介します。
帰省や旅行の前に、感染症対策でしておくことはありますか?
条件や注意事項も含め、回答を省略せずに表示しています。
【旅行前の感染対策の一般的な説明】
旅行が決まったら、予防接種の記録、持参する物、旅先の受診先を確認しましょう。
まず、母子健康手帳で年齢に応じた定期接種が済んでいるかを確認します。特に麻しんなどは、人が集まる場所で感染することがあります。ワクチンには免疫がつくまでの時間や必要な接種間隔があるため、出発直前まで待たずに相談してください。海外渡航では、行き先、滞在期間、活動内容によって、A型肝炎や髄膜炎菌などの渡航用ワクチンが検討されます。必要な種類・回数は一律ではありません。
持参する物は、母子健康手帳、国内ではマイナ保険証または資格確認書と受給者証、普段の薬とお薬手帳、処方されている解熱剤、体温計、経口補水液などです。海外では、医療保険の連絡先や、必要に応じて薬の説明書も準備します。
滞在先の小児科や救急医療機関、夜間の相談窓口を調べておきます。海外渡航に関する感染症情報は厚生労働省検疫所のFORTHでも確認でき、渡航医療に対応する医療機関への相談が役立ちます。渡航用ワクチンを受ける場合は、使用製剤、接種回数・間隔、全体の費用、副反応の説明を、接種する医療機関で受けてください。
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はしか(麻しん)が流行しているというニュースを見ました。何に気をつければいいですか?
条件や注意事項も含め、回答を省略せずに表示しています。
麻しんは空気感染する、感染力が強い感染症で、短時間の接触でも感染することがあります。予防にはワクチンが重要で、1歳と年長の時期の2回接種で発症リスクを下げられます。ただし、接種済みでも感染の可能性はなくなりません。母子手帳で接種歴をご確認ください。1歳前の赤ちゃんは通常の定期接種の対象となる前のため、流行時は人混みを避けることが大切です(流行状況によっては生後6か月からの前倒し接種も可能です。定期接種の対象外となる時期の接種は任意接種=自由診療で、健康保険は使えず全額自己負担です。当院での費用は1回11,000円(税込)。主な副反応として発熱、接種部位の痛み・腫れ、接種1〜2週間後の発疹があります)。重要なお願いとして、麻しんが疑わしい発熱・発疹(熱が数日続いたあと全身に発疹)のときは、そのまま来院せず、必ず事前にお電話ください。
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風しんは、なぜ妊婦さんに危険なのですか?家族として何をすればいいですか?
妊娠早期に風しんに感染すると、赤ちゃんの心臓・目・耳などに障害が起こる「先天性風しん症候群」のリスクがあります。妊娠中は風しんワクチンを接種できないため、家族の接種歴や免疫の確認が大切です。子どもはMRワクチンの定期接種を受け、成人の家族は接種歴に応じて抗体検査や接種の必要性をご相談ください。成人男性への国の追加的対策の抗体検査は2025年3月31日に終了していますが、その日までの抗体検査などの条件を満たす方には、2027年3月31日まで接種期間が延長される特例があります。利用できる助成や手続きはお住まいの自治体へ確認してください。妊娠中の方に接触歴や発熱・発疹がある場合は、かかりつけの産科に連絡してください。
伝染性単核球症と言われました。どんな病気ですか?
EBウイルスというありふれたウイルスによる感染症で、唾液を介してうつることがあります。乳幼児では気づかれないほど軽いことが多い一方、学童以降で初めてかかると、高熱が1〜2週間続く・扁桃に白い膿が付く・首のリンパ節が大きく腫れる・肝臓や脾臓が腫れる、といったしっかりした症状が出ます。特効薬はなく、安静と対症療法で自然に治るのを待ちます。大切な注意点は2つで、①抗菌薬を使用した場合に全身に発疹が出ることがあるため、溶連菌との見分けが重要なこと、②脾臓が腫れている間は、破裂を防ぐため激しい運動・接触するスポーツを避けることです。再開の時期は、回復状況を主治医と確認してください。
風邪症状がないのに熱だけが続きます。おしっこの病気と言われました。
乳幼児の「咳も鼻水もないのに高熱が続く」ときに考えられるのが、尿路感染症(腎盂腎炎など、おしっこの通り道に細菌が入る病気)です。おむつの赤ちゃんは症状を訴えられないため、発熱だけが唯一のサインのことが多く、尿検査で診断します。乳児期に繰り返す場合は、膀胱から腎臓へ尿が逆流する体質がないかを調べる検査をおすすめすることがあります。
手足口病が治って数週間後、爪がはがれてきました。大丈夫ですか?
手足口病の後によく知られた現象です。感染から1〜2か月後に、手足の爪が根元から浮いたり、はがれたりすることがあります(「爪甲脱落症」と呼ばれます)。ウイルスの影響で爪の成長が一時的に止まったために起こるもので、痛みはほとんどなく、下から新しい爪が生えてきて数か月かけて生えかわることが多いです。痛みがない場合は経過をみますが、赤み・腫れ・膿・強い痛みがあれば受診してください。はがれかけの爪は無理にむしらず、引っかからないよう短く切るか、絆創膏で保護してあげてください。
夜、おしりを痒がります。白い糸のようなものが見えた気がします。
蟯虫(ぎょうちゅう)症の可能性があります。蟯虫は、夜間に肛門の周りに出てきて卵を産む寄生虫で、そのときの強いかゆみが特徴です。肛門の周りに1cmほどの白い糸のような虫が見えることもあります。かゆみで手についた卵が口に入ることで、本人の再感染や家族への感染が広がります。診断は、朝起きてすぐ肛門にセロハンテープを貼って調べる検査で行い、駆虫薬で治療します。家族全員の同時治療と、爪を短く切ること、朝シャワーでおしりを洗うこと、シーツを洗濯することを組み合わせることが再発防止のポイントです。
子どもがインフルエンザです。家族にうつさないためにできることは?
完全に防ぐのは難しいのが正直なところですが、次の対策でリスクを下げられます。①看病する人を一人に決める(できれば元気な大人で、ワクチン接種済みの人)②看病する人はマスクを着け、接した後に手洗い、③部屋を分け、食事の時間をずらす、④1〜2時間おきに数分の換気、⑤タオル・コップを共用しない、⑥室内が乾燥しすぎないようにし、加湿器は清潔に保ってください。発症前日から発症後3〜5日ごろまでが最もうつる時期です。ご家族に発熱やのどの痛みが出たら、早めに受診してください。受験生や妊婦さん、高齢の方が同居のご家庭は、特にしっかり対策を行ってください。
抗インフルエンザ薬は、必ず飲まないといけませんか?
必ずではありません。抗インフルエンザ薬は、発症48時間以内に開始した場合、発熱期間を短くする効果が報告されていますが、効果には個人差があります。持病のないお子さんでは、使わずに回復することも多いですが、経過観察は必要です。一方、喘息などの持病があるお子さん、乳幼児、症状が強い場合には、重症化を防ぐ目的で使用をおすすめします。つまり「全員に必須ではないが、使う意味のあるお子さんがいる薬」です。診察のうえで、お子さんの状態に合わせてご提案し、ご相談のうえで決めています。なお、異常行動は薬の有無にかかわらず起こるため、服用してもしなくても発熱後2日間の見守りをお願いします。
「登園届」と「登園許可証(意見書)」は何が違うのですか?
書く人が違います。「登園許可証(意見書)」は医師が記入する書類で、インフルエンザや水ぼうそうなど感染力の強い病気の登園再開時に園から求められることがあります。「登園届」は保護者が記入する書類で、手足口病や溶連菌など一部の病気で使われ、医師の記入は不要です(受診時に登園の目安はお伝えします)。どちらが必要か、どの病気で必要かは園や市町村によって異なりますので、園に確認のうえ、必要な場合は受付にお申し付けください。
「人食いバクテリア」のニュースを見ました。子どもの溶連菌と同じ菌ですか?
菌としては同じ仲間(A群溶血性レンサ球菌)ですが、通常の咽頭炎とは病状が異なります。報道される劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、菌が血液や筋肉に入り込んで急激に悪化するまれな病態で、主に大人(特に中高年)に起こります。お子さんののどの溶連菌感染症が、この劇症型に進むことは極めてまれで、通常の咽頭炎は処方に沿って治療し、急な状態の悪化がないか確認してください。ただし、子ども・大人を問わず、高熱とともに手足の一部が急に激しく痛む・腫れる・ぐったりして意識がおかしい、という場合は、ためらわず救急を受診してください。
突発性発疹に2回かかりました。そんなことはあるのですか?
あります。突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)と7型(HHV-7)という2種類のウイルスのどちらでも起こるため、それぞれに1回ずつ、計2回かかることがあります。2回目は少し年齢が上(2〜4歳ごろ)のことが多いです。経過は1回目と同じで、3〜4日の高熱のあと、解熱とともに全身に発疹が出て、発疹はかゆみもなく数日で自然に消えます。発疹が出るころに機嫌が悪くなるのも特徴です。
保育園に通い始めてから、風邪ばかりひいています。免疫がおかしいのでしょうか?
集団生活を始めたころは、風邪を繰り返すお子さんが多くみられます。初めて出会うウイルスに次々かかることで、免疫の「経験値」を積んでいる時期であり、繰り返すことだけで免疫の異常とは判断しません。成長とともに減ることもありますが、頻度には個人差があります。ただし、①風邪のたびに肺炎や重い中耳炎になる、②発育が悪い、③皮膚の化膿を繰り返す、といった場合は、まれに免疫の病気が隠れていることがあるため、ご相談ください。「治りかけにまた次の風邪」を繰り返す時期は、ご家族の負担も大きい時期です。鼻の処置のみのご受診も可能です。
子どもの感染予防の基本を教えてください。手洗いのコツはありますか?
感染予防の基本は、①手洗い、②必要なワクチンの接種、③十分な睡眠とバランスのよい食事です。手洗いは、外から帰ったとき・食事の前・トイレの後に、石けんを泡立てて20秒(「ハッピーバースデー」を2回歌う長さ)が目安です。子どもは手のひらしか洗わないことが多いので、「指の間・親指・爪の先・手首」を意識させてください。歌やスタンプ(洗い残しが見えるもの)でゲーム化すると習慣になりやすいです。アルコール消毒は補助として有効ですが、ノロウイルスなどには効きにくいため、流水での手洗いが基本です。
のどが真っ赤なのに「溶連菌は陰性」と言われました。抗生物質はいらないのですか?
のどが赤いことや迅速検査が陰性であることだけで、抗菌薬の必要性は決まりません。のどの炎症の多くはウイルスによるもので、ウイルス性なら抗菌薬は効きません。一方、検査が陰性でも経過によっては再評価や追加検査が必要です。診察所見、検査の種類、年齢や症状の経過を合わせて判断します。ウイルス性と考えられる場合は、必要に応じて処方された痛み止めを使い、飲みやすい水分や食事を工夫します。痛みで水分がとれない、症状が強くなる、発熱が続く場合は再受診してください。
アデノウイルスに、去年もかかったのにまたかかりました。免疫はつかないのですか?
アデノウイルスには多くの型があり、型ごとに起こす病気も違えば(のどの高熱・結膜炎・胃腸炎・膀胱炎など)、免疫も型ごとにしかつきません。そのため、「去年はプール熱、今年はのどの高熱」のように、別の型に繰り返しかかるのはよくあることで、繰り返すことだけで免疫の異常とはいえません。アデノウイルスは高熱が4〜5日続きやすく、アルコール消毒が効きにくい丈夫なウイルスという特徴もあります。ご家庭では、タオルの共用を避け、石けんでの手洗いをお願いします。
子どもの感染症は、季節ごとに何が流行りますか?
おおまかな年間の流れを知っておくと、心構えができます。【春】溶連菌感染症、おたふくかぜ、伝染性紅斑(りんご病)などがみられ、花粉症の季節でもあります。【夏】手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)などの夏かぜに加え、とびひやあせもが増えます。【秋】感染症とは別に喘息発作に注意が必要な時期でもあり、RSウイルス感染症やマイコプラズマ感染症が流行することもあります。【冬】インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、ノロ・ロタウイルスによる胃腸炎、RSウイルス感染症などが増えます。ただし近年は、RSウイルス感染症が夏に流行するなど、季節のずれもみられます。当院では地域の流行状況もお伝えできますので、受診時にお気軽にお尋ねください。
きょうだいの一人が感染症になりました。家の中でどこまで隔離すべきですか?
現実的にできる範囲で構いません。乳幼児のきょうだい間で完全に接触を断つのは不可能ですし、発症前からすでにうつっていることも多いためです。効果とのバランスが良いのは、①タオル・コップ・食器を分ける、②可能なら寝る部屋を分ける(数日だけでも)③おもちゃの共用をできる範囲で減らす、④世話をする大人が、病気の子に触れた後に手を洗ってから他の子に触れる、の4点です。特に守っていただきたいのは、生後間もない赤ちゃんがいる場合で、RSウイルスや百日咳は赤ちゃんに重症化しやすいため、この場合はできるだけしっかり分けてください。
おたふくかぜにかかりました。難聴になることがあると聞き、心配です。
おたふくかぜ(ムンプス)では、内耳がダメージを受けて難聴(ムンプス難聴)が起こることがあると報告されており(日本耳鼻咽喉科学会 全国調査)、片側の耳に生じることがあり、経過中や回復後の聞こえの変化に注意が必要です。残念ながら有効な治療法が乏しく、ワクチン接種は、ムンプス感染や合併症のリスクを下げるために重要です。片側だけの難聴は、お子さん自身も周りも気づきにくいのが問題です。呼びかけへの反応や左右の聞こえ方に違いを感じたら、早めに受診してください。家庭での反応がよくても、片耳の難聴を否定することはできません。当院は耳鼻咽喉科を併設していますので、おたふく回復後の聞こえのチェック(聴力検査)もあわせてご利用ください。
手足口病で口の中が痛くて、ほとんど飲めません。どうすればいいですか?
手足口病・ヘルパンギーナで一番の問題は、発疹そのものより、口の中の痛みによる脱水です。工夫として、①しみない水分を選ぶ——麦茶・牛乳・薄めたりんごジュースは比較的しみません。オレンジ系の飲み物やスポーツドリンクは、酸味が刺激になることがあります。②冷たいものを活用——プリン・ゼリー・アイス・冷ましたおじやが食べやすい定番です。③医師から処方された解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)がある場合は、水分を与える30分ほど前に使用し、痛みを和らげてから飲ませる方法も有効です。半日以上おしっこが出ない場合や、ぐったりして水分がとれない場合は、速やかに受診してください。
高熱と一緒に、歯ぐきが真っ赤に腫れて出血し、口の中が口内炎だらけになりました。
単純ヘルペスウイルスの初感染(ヘルペス性歯肉口内炎)の症状の可能性があります。1〜3歳ごろの初めての感染で起こり、39℃前後の熱が数日続き、歯ぐきの腫れや出血、口の中や口の周りにできる多数の水ぶくれ・口内炎、強い口臭、よだれの増加が特徴です。抗ウイルス薬が用いられ、早期に開始したほうが経過が軽くなるとされていますので、疑ったら早めに受診してください。最も注意したいのは、痛みで水分をとれず脱水になることです。鎮痛剤を使ってから、しみない水分(麦茶・牛乳・プリンなど)を少量ずつ与えてください。なお、このウイルスは治った後も体に残り、疲れたときの「熱の華(口唇ヘルペス)」として再発することがあります。
子どもの皮膚にマダニが食いついています。引き抜いていいですか?
無理に引き抜かないでください。マダニは皮膚に口器を深く差し込んでおり、つまんで引くと口器が皮膚に残ったり、虫の体液が逆流したりします。そのまま皮膚科などの医療機関で、状態に応じた除去を受けてください。取れてしまった場合・除去後は、その後数週間の発熱・食欲低下・嘔吐や下痢・発疹に注意が必要です。九州はマダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)や日本紅斑熱の発生地域であり、これらは治療のタイミングが重要な感染症だからです。咬まれた日をメモし、発熱時は「いつマダニに咬まれた」と必ず伝えて受診してください。
山や草むらで遊ぶとき、マダニの予防はどうすればいいですか?
マダニは草むら・やぶ・畑のあぜ道などで、通りかかった人や動物に付着します。予防の基本は、①長袖・長ズボンを着用し、首まわりもできる範囲で覆い、ズボンの裾を靴下に入れて肌の露出を減らすこと、②付着したダニに気づきやすい明るい色の服を選ぶこと、③マダニへの効果が表示されたディートまたはイカリジン配合の虫よけ剤を、年齢制限と使用部位などの製品表示を守って使用すること、④帰宅後に玄関で服を払い、すぐに入浴して全身を確認することです。特に、わき・足の付け根・耳の後ろ・髪の生え際などを丁寧に確認してください。ペットの散歩コースにも注意し、犬や猫のダニ予防もあわせて行いましょう。
バーベキューの数日後から、腹痛と下痢・血便が出ています。食中毒でしょうか?
加熱不十分な鶏肉が原因のカンピロバクター腸炎の可能性があります。この菌の特徴は、食べてから発症までが2〜7日と長いことで、「数日前の食事」が見逃されがちです。強い腹痛・発熱・下痢(血便になることも)が主症状で、多くは自然に回復しますが、脱水の管理が大切ですので、血便や強い腹痛があれば受診してください(便の検査で診断できます)。予防は「鶏肉は中心までしっかり加熱」「生肉を触った箸・トングで焼き上がりを取らない」「鶏刺し・鶏のたたきは子どもには与えない」が重要です。新鮮さは安全の保証にはなりません。
O157などの腸管出血性大腸菌は、何に気をつければいいですか?かかったときの危険なサインは?
O157をはじめとする腸管出血性大腸菌は、加熱不十分な牛肉(特にひき肉・成形肉)・生野菜・井戸水などから感染し、激しい腹痛と血便を起こします。子どもで本当に怖いのは、発症から数日〜2週間後に起こりうる合併症「溶血性尿毒症症候群(HUS)」——腎臓が急激に傷む状態です。危険なサインは、①おしっこが極端に減る、②顔色が悪い、またはむくみが出る、③ぐったりする、またはけいれんすることです。血便の後にこれらの症状が出た場合は、直ちに受診してください。もう1つ重要な注意として、この病気では、自己判断で下痢止めを使用しないでください。毒素が体内にとどまり、重症化する可能性があります。予防はひき肉・ハンバーグの中心までの加熱です。
サルモネラはどこからうつりますか?カメなどのペットも関係あると聞きました。
サルモネラの感染源は大きく2つです。1つは食品で、生卵・加熱不足の卵料理や肉が代表です。卵は殻に菌がついていることがあるため、ひび割れ卵を避け、割ったらすぐ調理し、子どもには十分加熱したものを与えてください。もう1つが見落とされがちなペット、特にカメ・トカゲなどの爬虫類と、ヒヨコです。爬虫類は健康でも高率にサルモネラを保菌しており、触った手から乳幼児に感染して重症化した例が国内でも報告されています。5歳未満のお子さんのいるご家庭で爬虫類を飼う場合は、世話の後の手洗い徹底・水槽の台所での洗浄禁止・キスや放し飼いをしない、という点を守るようにしましょう。
家庭での食中毒予防の基本を教えてください。
合言葉は「つけない・増やさない・やっつける」の3原則です。【つけない】調理前・生肉や卵を触った後の手洗い、生肉用と野菜用のまな板・箸を分ける、生肉の汁を他の食品につけないでください。【増やさない】作った料理は室温に放置せず、早めに食べ、保存する場合は小分けにして速やかに冷蔵へ、お弁当は保冷剤と一緒に、作り置きカレーも「常温ひと晩」は危険です(ウェルシュ菌は煮込み料理で増えます)。【やっつける】肉は中心部75℃1分以上(見た目の色だけでなく中心温度と加熱時間を確認します)、二枚貝は85〜90℃で90秒以上加熱してください。子どもは大人より少ない菌で発症し重症化しやすいため、「大人は平気だったのに」が起こります。特に夏場と行楽シーズンにご注意ください。
ものもらいは、人にうつりますか?結膜炎とはどう違うのですか?
ものもらい(麦粒腫)は、まぶたのふちの脂や汗の腺に、皮膚の常在菌が入って起こる「にきびの親戚」のような炎症で、人にはうつりません。地方名の「もらう」という言葉から誤解されがちですが、麦粒腫そのものを理由に隔離する必要はありませんが、タオルは共用せず、プールの可否は症状や診断に応じて確認してください(触りすぎ・こすりすぎは悪化のもとなので、その意味で手洗いは大切です)。一方、結膜炎(白目の充血・目やに)にはうつるタイプがあり、特にアデノウイルスによる「はやり目」は感染力が強く、登園にルールがあります。つまり「まぶたの一部が腫れて痛い=ものもらい(うつらない)」「白目が赤く目やに=結膜炎(うつるものあり)」が大まかな見分けです。腫れが強い場合は切開が必要になることもあり、眼科の受診をお勧めすることがあります。
突発性発疹は「不機嫌病」と聞きました。また、熱性けいれんを起こしやすいのは本当ですか?
突発性発疹では、熱が下がって発疹が出るころに不機嫌になることがあります。ただし、不機嫌だから順調と決めつけず、水分がとれているか、呼びかけに普段どおり反応するかを確認してください。ぐったりする、飲めない場合は再受診が必要です。また、熱性けいれんを伴うことがあります。けいれん時は周囲の安全を確保し、横向きに寝かせ、口に物を入れず、時間を計ってください。5分以上続く、呼吸がおかしい、意識が戻らない場合は119番へ連絡してください。初めてのけいれんは短くても受診してください。
おたふくかぜの合併症には、難聴のほかに何がありますか?受診し直す目安は?
条件や注意事項も含め、回答を省略せずに表示しています。
おたふくかぜでは、いくつかの合併症に注意が必要です。無菌性髄膜炎では、強い頭痛、繰り返す嘔吐、首を曲げたときの痛みなどがみられます。思春期以降では、精巣炎・卵巣炎により、精巣や下腹部の痛み・腫れが起こることがあります。膵炎では強い腹痛や嘔吐がみられます。また、治療が難しいムンプス難聴を起こすことがあります。経過中に強い頭痛と嘔吐、強い腹痛、陰嚢の痛みや腫れ、聞こえにくさが出た場合は再受診してください。これらの合併症を予防するためにも、おたふくかぜワクチンを2回接種することが大切です。
【任意接種(自由診療)について】おたふくかぜワクチンは任意接種で、健康保険は使えず全額自己負担です。当院での費用は1回6,600円(税込)、2回で計13,200円です。標準的には1歳で1回目、小学校入学前の1年間(5歳以上7歳未満)に2回目を受けます。接種が遅れている場合は、これまでの接種記録を確認して計画します。主な副反応として、接種部位の痛み・腫れ、発熱、接種2〜3週間後の耳下腺の腫れがあり、まれに無菌性髄膜炎やアナフィラキシーが起こることがあります。健康被害については、使用状況や重症度などの条件によりPMDAの医薬品副作用被害救済制度の対象となる場合があります。給付には審査があり、すべての副反応が対象となるわけではありません。
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上の子がりんご病になりました。妊娠中の私にうつると、おなかの赤ちゃんに影響しますか?
りんご病(伝染性紅斑)のウイルスは、妊婦さんが初めて感染すると、胎盤を通じておなかの赤ちゃんに貧血やむくみ(胎児水腫)を起こすことがあり、特に妊娠前半での感染に注意が必要です。ただし、過度に恐れる前に知っていただきたいのは、①過去の感染で抗体を持っている方もいる、②感染しても赤ちゃんに影響が出るのは一部、ということです。まず行うべきは、かかりつけの産科への連絡です。抗体検査で免疫の有無を確認し、必要な場合は赤ちゃんの経過をエコーで見守る体制がとれます。なお、りんご病は典型的な経過では頬が赤くなる時期には感染力が低くなる一方、その前の風邪症状の時期にうつるため、同居家族の予防は現実には困難です。
「ヒトメタニューモウイルス」と言われました。聞き慣れない名前ですが、どんな病気ですか?
ヒトメタニューモウイルスは、RSウイルスに似た呼吸器症状を起こすウイルスです。3〜6月ごろに流行し、発熱・咳・鼻水に加え、気管支の奥に炎症を起こしてゼーゼーしたり呼吸が苦しくなったりすることがあります。幼児の肺炎の主要な原因の一つです。熱が4〜5日続くこともあり心配になりますが、特効薬はなく、鼻水の吸引・水分・加湿といった支持療法で自然な回復を待ちます(抗菌薬は効きません)。一生のうち何度もかかりますが、特に乳幼児では重症化に注意が必要です。以前かかったことがあっても、症状の強さを確認してください。呼吸が速く胸がペコペコへこむ・水分がとれない・ぐったりしているときには速やかに受診してください。
溶連菌のあとに腎炎になることがあると聞きました。何に気をつければいいですか?
溶連菌感染の2〜3週間後に、まれに「急性糸球体腎炎」という腎臓の炎症が起こることがあります。ご家庭で見ていただきたいサインは3つで、①まぶたや顔のむくみ(朝に目立ちます)②おしっこの色が濃い・紅茶色・コーラ色、③おしっこの量が減ることです。感染後の時期にかかわらず、これらが出たら、受診して尿検査を受けてください(そのときは「先日溶連菌にかかった」と必ずお伝えください)。なお、症状のないお子さんに一律で後日の尿検査を行うことは、現在は必須とされていません。抗菌薬を最後まで飲み切ることが、もう一つの合併症であるリウマチ熱の予防として大切です。
結核は昔の病気だと思っていましたが、子どもでも心配する必要はありますか?
日本では2024年に約1万人が結核と診断されており(厚生労働省「2024年 結核登録者情報調査年報」)、「過去の病気」にはなっていません。ただし、子どもの結核はまれで、家庭内などで結核の患者さんと長時間一緒に過ごすことは感染のリスクになります。つまりお子さんについては、①同居家族・よく会う祖父母などに、2週間以上続く咳・痰・微熱・体重減少がある場合に、まず大人が受診すること、②家族が結核と診断された場合は、保健所の案内に従ってお子さんも検査を受けること、の2点が実際的な注意です。BCGワクチンは、乳幼児の重症結核(髄膜炎・全身性)をリスクを下げるため、今も生後1歳までの定期接種として大切です。
一度かかった病気には、もうかからないのですか?免疫はどのくらい続きますか?
病気によって、免疫が続く期間は大きく異なります。麻しん、風しん、水ぼうそう、おたふくかぜなどは、感染したことが確認された場合、長期間にわたって免疫が続くことが多い病気です。一方、かぜの原因となるアデノウイルスやライノウイルス、溶連菌、手足口病などは型が複数あるため、何度もかかることがあります。RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ノロウイルス、ロタウイルスなどは、免疫が長く続かず再感染することがあります。インフルエンザは流行するウイルスの型が変化するため、毎年かかる可能性があります。「何度もかぜをひくのは免疫に問題があるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、かぜの原因となるウイルスは数百種類あり、幼いお子さんがさまざまな感染症を経験することは珍しくありません。成長とともに、かぜをひく回数は少しずつ減っていくことが多いです。
今、子どもが新型コロナになったら、園や学校は何日休むことになりますか?
学校保健安全法上、新型コロナウイルス感染症では、「発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで」が出席停止の基準です。発症した日を0日目として数えます。例えば月曜日に発症した場合、症状が軽快していれば、最短で日曜日(発症から6日目)以降に登校・登園が可能になります。保育施設もおおむねこの基準に準じますが、施設独自の規定がある場合はご確認ください。発症後10日間はウイルスを排出する可能性があるため、登校・登園を再開した後も、年齢や体調に無理のない範囲で感染対策を続けることが推奨されます。家庭内では、可能であれば看病する方を決め、換気を行い、タオルの共用を避けてください。
家族がノロウイルスになりました。家の消毒はどうすればいいですか?
ノロウイルスなどによる嘔吐物・便は、使い捨て手袋とマスクを着け、飛び散らせないようペーパーで静かに拭き取り、袋に密閉します。汚れを取り除いた場所は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の希釈液で消毒します。原液が5%の製品の場合、嘔吐物・便で汚れた場所用の約0.1%液は水500mLに原液10mL、汚物の付着がないドアノブなど用の約0.02%液は水500mLに原液2mLが目安です。濃度が違う製品にはこの分量を使わず、製品表示の希釈方法に従ってください。キャップの容量は製品ごとに違うため、mLで量ります。作る量はその都度必要な分だけにし、飲み物と区別できる容器を使い、子どもの手が届かない場所で扱ってください。換気し、手指には使わず、噴霧せず、酸性洗剤など他の薬剤と混ぜないでください。材質によって変色・腐食するため、使用後の水拭きなども製品表示に従います。汚れた衣類には、素材が耐えられる場合は85℃以上で1分以上の熱処理という方法もありますが、やけどに注意してください。手袋を外した後も石けんと流水で丁寧に手を洗ってください。
牡蠣や貝で、子どもが食あたりしませんか?生牡蠣は何歳からいいですか?
牡蠣などの二枚貝にはノロウイルスが含まれることがあり、「生食用」の表示があっても感染リスクはなくなりません。何歳になれば生で食べても安全、という年齢はありません。子どもは脱水などに注意が必要なため、生や加熱不十分なものは避けてください。ノロウイルス対策では中心温度85〜90℃で90秒以上の加熱が目安です。表面が熱いだけでは十分とは限りません。加熱後も、年齢に合う大きさ・硬さにし、貝によるアレルギーがある場合は与えないでください。調理器具や手を介した他の食品への汚染にも注意してください。
川崎病が治った後、心臓のフォローはいつまで必要ですか?運動や生活の制限はありますか?
川崎病で最も大切なのは急性期を過ぎた後の心臓(冠動脈:心臓の筋肉に血液を送る血管)のフォローです。この病気は冠動脈にこぶ(冠動脈瘤)ができることがあり、その有無と程度でその後の方針が決まります。①こぶができなかった場合——多くは経過とともに問題なく、定期的な心臓の検査(心エコー・心電図)で確認しながら、通常は運動制限も不要になっていきます。ただし、フォローの期間や間隔は主治医の指示に従ってください。②こぶが残った場合——血栓を防ぐ薬(アスピリンなど)の継続や運動の制限、より詳しい定期検査が必要になり、専門的な管理が長期にわたって続きます。いずれにせよ自己判断で通院・服薬をやめないことが重要です。
RSウイルスは、赤ちゃんに重症化しやすいと聞きました。予防する方法はありますか?
条件や注意事項も含め、回答を省略せずに表示しています。
【日常の予防と医学的な予防の説明】
RSウイルスは、生後間もない赤ちゃん、早産児、心臓や肺に持病のあるお子さんで、細気管支炎や肺炎を起こして重症化することがあります。家族にとっては軽いかぜでも、赤ちゃんへうつることがあるため、日常の感染対策が大切です。
赤ちゃんに接する前の手洗い、よく触れる物の清潔、かぜ症状のある家族との密接な接触を減らすことを心がけてください。症状のある大人や年長のきょうだいは、着用できる状況でマスクを使います。赤ちゃんにマスクを着けることを勧めるものではありません。
医学的な予防には、妊娠中に接種して赤ちゃんへ抗体を届ける母子免疫ワクチンと、赤ちゃんへ直接投与する抗体製剤があります。母子免疫ワクチンは2026年度から妊娠28週0日〜36週6日の妊婦への定期接種となりました。抗体製剤が必要かどうかは、お子さんの月齢、早産の有無、基礎疾患、流行時期などで判断します。ワクチンや抗体製剤を使っていても、感染や重症化を完全には防げません。
当院では乳児用抗体製剤を取り扱っていません。予防の対象については、かかりつけ医や出生した医療機関で相談してください。息をするたび胸がへこむ、飲めない、呼吸が止まる、顔色が青紫になる場合は、予防の相談を待たず急いで受診し、呼吸停止や意識の異常があれば119番してください。
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子どもの手足口病が、親にうつりました。大人のほうが症状が重い気がします。なぜですか?
大人が子どもから手足口病に感染することもあり、痛みや発熱が強く出る場合があります。重さはウイルスの種類や個人の状態などで異なり、年齢だけでは決まりません。大人では、手足の発疹の痛みが強い、高熱が出る、といったことがあり、まれに爪が数週間後にはがれることもあります(多くは新しい爪に生えかわります)。特別な治療薬はなく、痛み止めなどの対症療法で乗り切ります。予防は、①おむつ替えの後や食事の前の手洗い(特にアルコールが効きにくいので、石けんでしっかり)、②タオルの共用を避けること、の2点です。注意点として、手足口病のウイルスは症状が治まった後も数週間、便から排出されるため、回復後もおむつ替えの後の手洗いは続けてください。
溶連菌に、短期間で、何度もかかります。うちの子は、かかりやすい体質なのでしょうか?
溶連菌を繰り返すお子さんは珍しくありません。主に、次のような可能性を考えます。①溶連菌には多くの型があるため、別の型へ再感染している場合があります。また、園、学校、家庭内で感染を繰り返していることもあります。②処方された抗菌薬を症状がよくなった時点で中止すると、菌が残って症状がぶり返すことがあります。指示された日数分を最後まで飲み切ることが大切です。③のどに症状を出さず、溶連菌を保有している場合もあります。ご家族にも同じ症状がある場合は、一緒に検査や治療を行うかどうかをご相談ください。抗菌薬は、指示された日数を守ることがリウマチ熱などのリスクを下げるために大切です。ただし、腎炎の予防効果は確認されていないため、むくみや尿の変化には服薬の有無にかかわらず注意してください。副作用が疑われる場合は次の服用前に医師・薬剤師へ相談してください。短期間に何度も繰り返す場合は、当院へご相談ください。
「伝染性単核球症」と言われました。どんな病気ですか?長引くと聞いて心配です。
伝染性単核球症は多くはEBウイルスの初めての感染で起こる病気で思春期以降にかかると症状がはっきり出やすいのが特徴です(幼児では軽いかぜ程度で済むことも多いです)。主な症状は①高熱が長め(1〜2週間)に続く、②のどが強く腫れて痛む(扁桃に白い苔がつく)、③首のリンパ節が大きく腫れる、④肝臓・脾臓が腫れることがある、です。回復に時間がかかることがありますが、長引く症状や悪化は主治医と確認してください。特効薬はなく安静と対症療法で回復を待ちます。注意点が二つあります。①この病気にある種の抗菌薬を使うと発疹が出やすいこと、②脾臓が腫れている時期は破裂を防ぐため、激しい運動・腹部への衝撃(コンタクトスポーツなど)をしばらく避けることです。回復には数週間かかることもありますが、多くは後遺症なく治ります。飲めない、呼吸が苦しい、強い腹痛がある場合は早めに受診してください。だるさが長引く場合も、経過を主治医と確認しましょう。
おたふくかぜの子と接触しました。うちの子も、うつっているか、いつ分かりますか?
おたふくかぜ(ムンプス)の潜伏期間(うつってから症状が出るまで)は2〜3週間(おおむね16〜18日)と比較的長いのが特徴です。ですので、接触した後3週間ほどはほおの下(耳の下)の腫れ・痛み・発熱が出ないか様子を見てください。この間元気に過ごしていても油断はできず潜伏期間の後半には症状が出る前から人にうつす可能性があります。もしおたふくワクチンを2回接種済みであれば発症のリスクは下がりますが、接種済みでも感染・発症することがあります。腫れが出たら①受診の際は感染を広げないよう事前に電話を、②合併症(強い頭痛と嘔吐=髄膜炎、強い腹痛=膵炎、思春期の陰嚢の痛み=精巣炎)のサインに注意してください。この機会にワクチンの接種歴を母子手帳で確認しておくことをおすすめします。
水いぼを、取らずに、様子を見ていたら、増えてきました。放っておいて、自然に治りますか?
水いぼ(伝染性軟属腫)はウイルスによるありふれた皮膚の病気で放っておいても多くは半年〜2年ほどで自然に治ります(免疫がついて消えていきます)。ですので、必ずしも取る必要はないというのが基本的な考え方です。ただし、経過中に数が増えたり他の部位に広がったりすることはよくあります(自分でかいてうつしてしまうためです)。取るか様子を見るかの判断は状況によります。プールは原則入って構いません(タオル・ビート板の共用は避ける)。かき壊しを防ぐため、乾燥した肌は保湿してあげてください。治療の方針については、当院でご相談ください。
とびひ(伝染性膿痂疹)になりました。保育園や、プールは、どうすればいいですか?
とびひ(伝染性膿痂疹)は、細菌による皮膚の感染症で、ジュクジュクした部分の液を介して、ほかの部位や人へ広がります。登園について明確な出席停止基準はありませんが、多くの園では、患部をガーゼなどで十分に覆い、ジュクジュクした状態が落ち着いていることを目安としています。園の方針もご確認ください。プールは、ほかのお子さんへうつす可能性と患部への刺激を考え、治るまで休むことをおすすめします。抗菌薬の飲み薬や塗り薬で、多くは数日から1週間ほどで改善します。ご家庭では、爪を短くしてかき壊しを防ぎ、シャワーでやさしく洗って清潔に保ち、タオルは家族と分けてください。あせも・虫刺され・湿疹のかき壊しを早めに治すことも予防につながります。
一度に何本もの予防接種を同時に打つのは、赤ちゃんの体に負担ではないですか?
日本小児科学会は、複数のワクチンの同時接種を、必要な予防接種を適切な時期に進める方法として示しています。小児の一般的な予防接種について、それぞれの効果への干渉や、副反応の頻度が増えることはないとしています。実際の組み合わせは、各製剤の電子添文も確認して判断します。ただし、同時接種でも各ワクチンの副反応がなくなるわけではありません。お子さんの体調、接種歴、使用するワクチンを確認して医師が判断します。同時接種には、必要な接種を早い時期に進めやすく、通院回数を減らせる利点があります。不安な点は接種前にお尋ねください。
プールで、どんな感染症がうつりますか?気をつけることは?
プールで主にうつりやすい感染症をご紹介します。①咽頭結膜熱(プール熱)——アデノウイルスによる発熱・結膜炎・のどの腫れなどが挙げられます。プールの水を介してうつるほか、タオルの共用でもうつります。重要な予防として、タオルを共用せず、必ず個人のものを使うことが大切です。②流行性角結膜炎(はやり目)——感染力が非常に強く、タオル・ドアノブなど接触からうつります。③水いぼ(伝染性軟属腫)——プールで直接うつるとは言えませんが、皮膚接触・共用タオルで広がります。プールへの入水の可否は各学校・施設の規定に従いますが、水いぼの治療中であっても、塩素消毒されたプールへの入水は多くの場合可能です。予防として、①タオル・水着・ゴーグルは共用しない、②プール後は、しっかりシャワーを浴びる・洗顔する、③目が赤い、またはのどが腫れている期間はプールを控える、という点を守ってください。
ロタウイルスと言われました。便が白くなっています。大丈夫でしょうか?
胃腸炎の経過で便が白っぽくなることはありますが、便の色だけでロタウイルスが原因とは判断できません。白い便が続く場合や、黄疸(皮膚や白目が黄色い)がある場合は、肝臓や胆道の病気も含めて確認が必要です。特に生後間もない赤ちゃんで白っぽい便がみられたら、ロタウイルスだと思って様子をみず、早めに小児科へ相談してください。母子手帳の便色カードや便の写真も参考になります。胃腸炎では経口補水液を少量ずつ与えるなど脱水を防ぎますが、飲めない、ぐったりする、尿が少ない場合は速やかに受診してください。
引っ越しや体調不良で、予防接種のスケジュールが遅れてしまいました。どうすればいいですか?
遅れが生じてもあきらめずにできるだけ早く受診してご相談ください。多くのワクチンは標準の時期を過ぎても接種できる年齢の範囲内であれば引き続き接種できます(ただし、定期接種の無料期間を過ぎた場合は費用がかかることがあります)。スケジュールの立て直し方は①接種が遅れたワクチンの残りの回数と必要な間隔を確認する、②複数のワクチンを同時接種して効率よく追いつく、③どうしても間に合わない場合は優先度の高いものから——母子手帳をご持参のうえご相談いただければ、現在の接種状況に合わせて、これからのスケジュールをご提案します。
家族がインフルエンザになりました。他の家族にうつらないための対策と、発症した場合の対処を教えてください。
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【家庭内感染を減らすための一般的な説明】
可能な範囲で、発症した方と過ごす部屋を分け、難しい場合は換気し、近い距離で接する時間を減らします。手洗いを心がけ、タオル・コップなどの共用を避けてください。マスクは、着用できる年齢・状態の方が使い、乳幼児に無理に着けさせないでください。これらの対策や予防接種を行っても、感染を完全に防ぐことはできません。
発症していない家族への抗インフルエンザ薬の予防投与は、全員に必要なものではありません。重症化リスク、年齢、接触状況、薬の適応などを医師が確認して検討します。治療目的の処方とは異なり、費用区分や使用方法も異なります。自己判断で発症者の薬を分けて飲まないでください。
発熱や咳などが出た場合、抗インフルエンザ薬は一般に発症48時間以内に開始すると効果が得られやすいとされています。ただし、重症化リスクが高い場合や症状が重い場合には、48時間を過ぎても治療が検討されます。呼吸が苦しい、反応が悪い、水分がとれないなどのときは、検査のタイミングを待たず受診してください。
家庭では安静と水分補給を行い、解熱剤は処方時の指示に従って使います。登園・登校は、原則として「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」が出席停止の基準です。発症日・解熱日は0日目として数え、全身状態の回復も確認します。これは一般的な感染対策と治療の考え方であり、当院の予防投与サービスの料金案内ではありません。
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本文確認:2026-09-07 / 表示調整:2026-09-15