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熱が下がったら発疹が出てきました。
熱が3〜4日続いたあと、熱が下がるのと入れかわりにお腹や背中から赤い発疹が広がるのは、突発性発疹(主に2歳以下がかかるウイルス感染症)の典型的な経過です。発疹はかゆみが少なく、数日で薄くなることが多いです。この時期は機嫌が悪くなりやすいですが、水分がとれ、呼吸や反応が普段どおりなら経過をみられることが多いです。発疹の範囲が広がり続ける、ぐったりしている場合は受診してください。
じんましんが出ました。すぐ受診すべきですか?
皮膚の症状だけで、呼吸が苦しくない・嘔吐がない・元気であれば、緊急性は高くありません。かゆみが強いところは冷やすと楽になります。ただし、①息苦しさ・ゼーゼー・声がれ、②繰り返す嘔吐や強い腹痛、③ぐったり・顔色不良、④唇やまぶたの強い腫れを伴う場合はアナフィラキシー(全身に及ぶ強いアレルギー反応)の可能性があり、すぐに救急を受診してください。
発疹が出ています。受診のとき気をつけることはありますか?個別Q&A
水ぼうそう・はしかなど感染力のとても強い病気の可能性があるため、発疹と発熱がある場合は、来院前にネットでの簡易問診もしくはお電話で「発疹がある」ことをお伝えください。院内感染防止のため、待合を分ける・車内でお待ちいただくなどのご案内をする場合があります。発疹の出始めの写真があると、診断の助けになります。
おむつかぶれがなかなか治りません。
こまめなおむつ替えと、こすらずぬるま湯で洗い流す洗浄、ワセリンなどによる保湿・保護が基本です。市販薬でよくならない、赤みが強くジュクジュクしている、しわの奥まで赤い場合は、カビ(カンジダ)による皮膚炎のことがあります。カンジダには使う薬が異なるため(かぶれの薬で悪化することもあります)、受診してください。
肌がカサカサでかゆがります。アトピーでしょうか?個別Q&A
乳幼児の肌はもともと乾燥しやすく、まずは毎日全身に保湿剤を塗るケアが基本です。かゆみの強い湿疹が、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら長く続く(乳児ではおおむね2か月以上)場合、アトピー性皮膚炎の可能性があります。適切な保湿と塗り薬で多くは良い状態を保てますので、かき壊してしまう前にご相談ください。
とびひと言われました。登園やプールはどうすればいいですか?個別Q&A
とびひ(伝染性膿痂疹)は、ジュクジュクした部分に触れることでうつります。全身状態がよく、患部をガーゼや包帯でしっかり覆える場合は登園できることがあります(園によってルールが異なる場合があるためご確認ください)。プールは、水を介してではなく接触でうつりますが、患部が乾いて治るまでは控えるのが一般的です。処方された抗菌薬の塗り薬・飲み薬をきちんと使い、爪を短く切って、患部をかきこわさないようにすることが治療中の大切なケアです。
水いぼがあります。プールに入ってもいいですか?取ったほうがいいですか?個別Q&A
水いぼ(伝染性軟属腫)があってもプールに入って構いません。プールの水ではうつらず、肌の直接の接触やタオル・ビート板の共用でうつるため、タオルを共用しないことが大切です。水いぼは時間の経過とともに自然に消えることが多いため、必ず取らなければいけないものではありません。数が少ないうちに摘除する、かゆみで悪化する場合は治療するなど、お子さんの状態に合わせて方針をご相談しましょう。
あせもがひどいです。予防とケアの方法を教えてください。
あせもは、汗の出口が詰まって起こります。予防の基本は、①汗をかいたらシャワーで流すか、ぬれタオルでこまめに拭く、②吸湿性のよい綿素材の服を着せ、着せすぎない、③夏は室温を調整する、ことです。かゆみが強い、赤みが広がる、ジュクジュクしてきた(とびひへの移行)場合は、塗り薬で早めに治療したほうがよいので受診してください。シャワー後の保湿も、肌のバリアを保つのに有効です。
蚊に刺されたところが大きく腫れました。アレルギーでしょうか?個別Q&A
小さいお子さんは蚊の唾液への反応が強く、大人より大きく赤く腫れたり、水ぶくれになったり、翌日以降にかえって腫れが強くなったりすることがよくあります。多くは数日で軽快しますので、冷やしてかゆみを抑え、かきこわさないよう爪を短くしてください。かゆみが強い場合は、かゆみ止めの塗り薬で早めに抑えるほうが、かきこわしてとびひになるのを防げます。腫れがひどい、水ぶくれが大きい、発熱をともなう場合は受診してください。
日焼け止めや虫よけは、何歳から使えますか?選び方は?
日焼け止めは生後6か月ごろから使い始められます。それ以前は、帽子・衣服・日よけで日光を遮ることを優先してください。使う場合は子ども用または敏感肌用で、SPF30程度のものを目安にしてください。強いものを1回より、マイルドなものをこまめに塗り直すのが効果的です。虫よけは成分に注意してください。ディートを含む製品には対象年齢や使用回数の制限があり、高濃度の製品を子どもに使用できない場合があります。必ず使用する製品の表示に従ってください。イカリジンを含むものには、こうした年齢制限がありません。成分と対象年齢は製品の表示をご確認いただき、迷う場合は薬剤師にご相談ください。順番は、日焼け止めを塗ってから虫よけをスプレーしてください。
赤ちゃんの顔や頭に、黄色いかさぶたのような湿疹があります。個別Q&A
生後数週間〜数か月の赤ちゃんの頭や眉、顔にできる黄色っぽいうろこ状のかさぶたは、乳児脂漏性湿疹と考えられます。お母さんのホルモンの影響で皮脂が多い時期に起こるもので、多くは生後数か月で自然に落ち着きます。ケアは、①入浴前にワセリンやベビーオイルでかさぶたをふやかす、②石けんをよく泡立ててやさしく洗い、しっかりすすぐ、③保湿することです。無理にはがすと傷になります。ジュクジュクする、赤みが強い、かゆがる場合は塗り薬で治療しますので受診してください。
よだれで口の周りが赤くかぶれています。どうケアすればいいですか?
よだれや食べこぼしの刺激で、口周りの肌のバリアが壊れている状態です。ケアの基本は「こすらず、保護する」ことです。①よだれはこすらず、やわらかいガーゼや濡らしたコットンで押さえるように拭く、②食事の前にワセリンを塗って保護膜を作る(食べこぼしの刺激を防ぎます)③食後もぬるま湯で押さえ拭きしてから、ワセリンを塗り直す、というケアを続けてください。それでも赤みが続く場合は受診してください。皮膚の状態を確認し、必要に応じて炎症を抑える塗り薬を使います。
指の爪の周りが赤く腫れて痛がります。
爪の周りの小さな傷(ささくれ・深爪・指しゃぶりなど)から細菌が入って化膿する「ひょう疽(爪囲炎)」と考えられます。軽い赤みの段階なら、清潔にして抗菌薬の塗り薬で治ることもありますが、白く膿がたまってズキズキ痛む段階では、小さく切開して膿を出す処置や、飲み薬の抗菌薬が必要になります。腫れて痛がる場合は早めに受診してください。予防には、深爪を避けて爪をまっすぐ切ること、ささくれを引き抜かないことが大切です。
冬になると手足の指が赤く腫れてかゆがります。しもやけでしょうか?
寒さで血のめぐりが悪くなって起こる、しもやけ(凍瘡)と考えられます。子どもに多く、指・耳たぶ・頬・かかとが赤紫色に腫れ、温まるとかゆくなるのが特徴です。対策として、①濡れた手袋や靴下はすぐに交換し、汗で湿ったままにしないこと、②手袋や厚手の靴下で保温すること、③入浴時にやさしくマッサージして血行を促すことが大切です。かゆみが強い場合や、ジュクジュクして皮膚が崩れてきた場合は、塗り薬などで治療できますので受診してください。毎年繰り返すお子さんには、寒くなる前から予防を始めることが有効です。
子どもでも帯状疱疹になりますか?
なります。帯状疱疹は、以前に感染した水ぼうそうのウイルスが体の神経に潜み、再び活動して起こる病気で、水ぼうそうにかかったことのあるお子さん、まれにワクチンを接種したお子さんにも起こります。体の左右どちらか一方に、帯状に赤い発疹と水ぶくれが並ぶのが特徴です。子どもの帯状疱疹は大人より軽く、痛みが残ることもまれですが、抗ウイルス薬で早く治療するに越したことはありません。また、水ぶくれからは、水ぼうそうにかかったことのない人へ「水ぼうそうとして」うつるため、発疹が乾くまで注意が必要です。
プールのあと、肌がカサカサ・チクチクします。入らせないほうがいいですか?
肌の状態に応じて判断します。プールの塩素は肌の皮脂を落とすため、特に乾燥肌やアトピーのお子さんは、プール後に肌荒れやかゆみが出やすくなります。ケアで症状を軽くできることがあります。①プールのあとは全身をシャワーでしっかり洗い流す(肌に残った成分を流します)②タオルでこすらず押さえ拭き、③できるだけ早く保湿剤を塗る(学校プールなら、帰宅後すぐに)④肌の調子が悪い日は無理をしないことです。湿疹が悪化しているときは、治療してから再開したほうが肌の状態を整えやすくなります。
転んだ傷のあとが残らないか心配です。何かできることはありますか?
傷あとの程度には、傷の深さや部位などによる違いがあります。ケアのポイントは3つです。①傷を乾かさずに治す(湿潤環境を保つ絆創膏を使い、かさぶたを無理にはがさない)②治ったあと数か月は紫外線を避ける(日焼けすると茶色い色素沈着が残りやすくなります。絆創膏やテープ、日焼け止めで保護してください)③かきこわさないことです。赤みや盛り上がりが数か月たっても引かない、むしろ広がる場合は、ケロイド体質の可能性もあるため、ご相談ください。顔の深い傷は、最初の処置が大切ですので早めに受診してください。
処方されたステロイドを塗っていますが、発疹がよくなりません。
1〜2週間指示どおりに塗っても改善しない場合や、途中でも悪化する場合は、再受診してください。考えられる原因は、①塗る量が足りない・すぐやめている(十分な量を、赤みが消えるまで続けることが必要です)②カビ(水虫・カンジダ)や、とびひ・ヘルペスなど、ステロイドでかえって悪化する病気だった、③かぶれの原因(石けんや衣類など)が続いている、などです。自己判断で他の薬を重ねず、塗っていた薬を持ってご来院ください。
手足に硬いイボができました。水いぼとは違うのですか?
違います。手のひらや足の裏、指にできる、表面がザラザラした硬いイボは「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」というウイルス性のイボで、ツルッと光沢のある水いぼとは別の病気です。自然に治ることもありますが、放置すると増えたり大きくなったりしやすく、液体窒素で凍らせる治療(複数回必要です)が標準的です。削ったりむしったりすると広がります。足の裏のものはウオノメと間違われやすいので、自己処置の前に一度ご相談ください。治療は皮膚科での対応となる場合があります。
手洗いのしすぎか、手がガサガサに荒れてかゆがります。
手洗いや消毒の回数が増えると、皮脂が落ちて肌のバリアが壊れ、手荒れ(手湿疹)が起こりやすくなります。対策は、①手洗い後は水分を押さえ拭きし、そのたびにハンドクリームや保湿剤を塗る(保育園・学校にも持たせられると理想的です)②アルコール消毒がしみる・荒れがひどい間は、流水と石けんの手洗いを優先する、③夜は保湿剤をたっぷり塗ることです。赤みやかゆみが強い、ひび割れて痛がる場合は、炎症を抑える塗り薬が必要なこともあるため受診してください。
鼻をいじる癖があり、鼻の下や周りがよく、ただれます。とびひと関係ありますか?
大いに関係があります。鼻の中は、とびひの原因菌(黄色ブドウ球菌など)の住みかで、鼻をいじる手を介して、鼻の下や体の傷に菌が運ばれ、とびひが始まることが非常に多いのです。対策は、①鼻をいじる原因を治す——鼻がかゆい・詰まる背景にアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎があれば、その治療も重要な対策になります(当院の耳鼻咽喉科で対応できます)②爪を短く切る、③鼻の下がただれた場合は、早めに軟膏で治療することです。「鼻いじり→鼻の下のただれ→とびひ」の流れを断つには、皮膚と鼻の両方からのアプローチが有効です。
口の周りだけに発疹・ただれがあります。何が考えられますか?
口の周りに限った発疹には、いくつかの代表的な原因があります。①よだれや食べこぼしによるかぶれ、②ジュクジュクして広がったり、かさぶたになったりする「とびひ」、③ピリピリ痛む小さな水ぶくれが集まり、繰り返しやすいヘルペス、④口の中や手のひら・足の裏にも発疹が出る手足口病などです。見た目が似ていても治療は異なり、例えばヘルペスにステロイドを塗ると悪化することがあります。自己判断で手持ちの塗り薬を使わず、受診して原因を確認してください。経過中の写真があると診断の参考になります。
手のひらや指に、小さな水ぶくれがたくさんできて、かゆがります。
汗の関与する湿疹(汗疱・異汗性湿疹)がまず考えられます。手のひら・指の側面・足の裏に、小さな透明の水ぶくれが多発し、かゆみをともない、皮がむけて治っていくのが典型的で、汗をかく季節に繰り返しやすいものです。うつる病気ではありません。治療はステロイドの塗り薬と保湿で、かき壊す前に抑えるのがコツです。似た見た目の病気に、手足口病(発熱やのどの症状をともなう)や、カビによる水虫(子どもではまれですが家族に水虫の方がいる場合)があり、見分けが必要なこともあるため、初めての場合は受診してください。
おしり(肛門の周り)だけが輪のように赤くなって、かゆみや痛みが続きます。
おむつかぶれや単なる湿疹と思われがちですが、肛門の周りだけが境界のはっきりした輪状に赤くなり、かゆみ・痛み・排便時の痛みや便への血の付着が続く場合、「溶連菌性肛門周囲炎」という、のどでおなじみの溶連菌が肛門周囲の皮膚に感染した状態のことがあります。かぶれの薬(ステロイドなど)では治らず、長引くのが特徴で、検査(綿棒でこするだけです)で診断でき、多くは抗菌薬の内服で改善します(再発することもあり、経過をみる必要があります)。きょうだいや本人ののどの溶連菌と関連することもあります。「おむつかぶれの薬を塗っても治らないおしりの赤み」は、一度ご相談ください。
園であたまじらみが出たと連絡がありました。どう確認して、どう対処すればいいですか?
耳の後ろや襟足などの髪に、虫体や卵が付着していないか確認します。耳の後ろ・襟足の髪の根元近くに、0.5mmほどの白っぽい楕円の粒がしっかり付着していれば卵の可能性が高いです(フケと違い、指でつまんでも簡単に動きません)。対処は、①シラミ用の目の細かいくし(薬局で購入できます)で、濡らした髪を毎日すき取る、②市販のフェノトリン製剤(シャンプー・パウダー)を説明書どおり3日おきに数回、③枕カバー・シーツ・帽子を洗濯し、60℃程度のお湯か乾燥機の熱を使う、の組み合わせです。治療を始めていればプールに入ることは可能とされています。タオル・ヘアブラシ・水泳帽などは共用せず、園や学校にも対応を相談してください。清潔にしていてもうつるものですので、恥ずかしいことではありません。駆除剤が効きにくい場合はご相談ください。
庭木の近くで遊んだあと、腕や首に細かい発疹がたくさん出て、強くかゆがります。
ツバキ・サザンカの木の近くなら、チャドクガ(毛虫)の毒針毛による皮膚炎が濃厚です。毛虫に直接触れなくても、風で飛んだ目に見えない毒針毛でかぶれ、細かい赤いブツブツが多数、強いかゆみとともに出ます。対処は、①こすらない(毒針毛が広がります)②ガムテープなどの粘着テープを患部にやさしく当てて毒針毛を除去、③シャワーで洗い流し、着ていた服は他と分けて洗濯、④必要に応じてステロイドの塗り薬や抗ヒスタミン薬で炎症を抑えることです。範囲が広い・顔や目の周り・かゆみで眠れない場合は受診してください。木の剪定は幼虫の季節(初夏と秋)を避けるのが予防になります。
あせもをかきこわしたあと、赤く硬いしこりのようなおできができました。
あせもや小さな傷から細菌が入り込み、皮膚の深くで化膿した「せつ(おでき)」、複数できる場合は多発性汗腺膿瘍(いわゆる、あせものより)と考えられます。頭・おでこ・おしりなど汗をかきやすい場所に、赤く硬い痛みのあるしこりができ、進行すると中心に膿がたまります。小さいものは抗菌薬の塗り薬・飲み薬で改善することがありますが、大きく膿がたまったものは、切開して膿を出す処置が必要になることもあるため、硬いしこりが大きくなってきた段階で受診してください。予防のため、汗をかいたらシャワーで流し、爪を短く整え、かき壊しは早めに塗り薬で治療してください。
腕や太ももが、いつもザラザラ・サメ肌のようです。保湿しても治りません。
二の腕や太ももの外側に、毛穴に一致したザラザラ(鳥肌のようなブツブツ)が続く場合、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)という体質的な変化のことが多く、病気というより「肌のタイプ」に近いものです。かゆみや害はほとんどなく、思春期をピークに、大人になると自然に目立たなくなることがあります。ツルツルにする特効薬はありませんが、尿素配合の保湿剤やサリチル酸ワセリンで角質をやわらげると、ザラつきを軽くできることがあります。強くこするのは逆効果です。一方、かゆみが強い・赤みがある・冬にひび割れる場合は乾燥性湿疹の治療が必要ですので、見分けも含めてご相談ください。
子どものほくろが増えてきました。悪いものではないか心配です。
お子さんのほくろが増えるのは、幼児期から思春期にかけてよくみられる自然な経過で、子どものほくろの悪性化(メラノーマ)は極めてまれです。日焼け対策は、ほくろを増やしすぎない意味でも有効です。そのうえで、皮膚科での確認をおすすめする目安は、①急に大きくなる・短期間で形や色が変わる②形が左右非対称・ふちがギザギザ、③色むらが強い、④出血する・じゅくじゅくする、⑤足の裏や爪の中にある黒い線の幅が広がってくる場合です。気になるほくろは、定規を当てた写真を残しておくと変化の確認に役立ちます。切除やダーモスコピー検査は皮膚科をご紹介します。
おしり以外(腕や背中)にも青いあざがあります。蒙古斑は消えますか?
おしりや腰の蒙古斑は、5〜6歳ごろまでに大部分が薄くなり、10歳ごろまでにはほとんど消えます。腕・肩・背中など、おしり以外の場所にあるものは「異所性蒙古斑」と呼ばれ、これも多くは薄くなりますが、色が濃いものは一部残ることがあります。残った場合もからだに害はなく、本人が気にする場合にはレーザー治療という選択肢があり、治療するなら色素の薄い幼少期のほうが効果的とされます。ご希望があれば、レーザー治療を行う皮膚科・形成外科をご紹介します。なお、青あざが「打撲のあざ」と紛らわしく、園などで誤解を招きそうな場合は、母子手帳に記録し健診時に確認を受けておくと安心です。
生後まもなく、赤く盛り上がったあざが現れて大きくなっています。様子を見ていいですか?
いちご状血管腫(乳児血管腫)と思われますが、「様子見でよいか」は場所と大きさによりますので、早めに一度受診してください。乳児血管腫は生後数週間で現れて1歳ごろまで大きくなり、その後数年かけて自然に薄くなりますが、①まぶた・鼻・口・耳の周りなど機能に関わる場所、②大きい・厚みが増すもの、③おむつ部など、こすれて潰瘍になりやすい場所、では、飲み薬による治療は、生後早期に開始したほうが良好な経過が得られると報告されています(日本小児皮膚科学会「乳児血管腫診療ガイドライン」)。治療の要否は場所・大きさによりますので、生後数か月のうちに一度ご相談ください。専門施設への紹介も含めてご案内します。
まぶたやおでこ、うなじに、平らな赤いあざがあります。これも血管腫ですか?
盛り上がりのない平らな赤みで、おでこ・まぶた・眉間にあるものはサーモンパッチ、うなじ〜後頭部にあるものはウンナ母斑と呼ばれる、ごくありふれた生まれつきの血管のあざです。泣くと赤みが濃くなるのが特徴です。サーモンパッチは1〜3歳ごろまでに大部分が自然に消え、ウンナ母斑は薄くなることもありますが、残る場合もあります(残っても髪で隠れる場所です)。治療は基本的に不要です。一方、顔の片側に広がる濃い赤あざ(ポートワイン母斑)は自然に消えず、別の対応が必要ですので、範囲が広い・濃い場合は一度ご相談ください。
肌の一部の色が白く抜けています。放っておいていいですか?
一度受診して、皮膚の変化の種類を確認することをおすすめします。子どもの白い皮膚変化には、①はっきりと白く、拡大したり左右対称に広がったりする尋常性白斑、②生まれつきまたは乳児期からあり、体の成長に合わせて大きくなる脱色素性母斑、③顔にできる、うっすら白くカサカサした「はたけ(単純性粃糠疹)」などがあります。尋常性白斑は早期治療で改善が期待でき、脱色素性母斑は健康への影響がありません。はたけは乾燥や日焼けで目立ちやすく、保湿で改善することがあります。白い部分が増えている、または広がっている場合は早めにご相談ください。
運動やお風呂で体が温まると、チクチクかゆがり、細かいブツブツが出ます。
体温が上がって汗をかくときに出る「コリン性じんましん」の典型的な症状です。1〜3mmの小さな膨らみが体幹を中心にパッと広がり、チクチクした刺激感をともない、体が冷めると数十分で消えるのが特徴です。学童〜思春期に多く、汗の出始めの刺激に体が過敏になっている状態で、体質的なものです。対処は、①急な温度変化を避ける(運動前のウォームアップ、ぬるめの入浴)②症状が強い時期は抗ヒスタミン薬の内服でかなり抑えられる、③日ごろから適度に汗をかく習慣が症状を軽くする可能性も指摘されていますが、確立した方法ではありません。数年で自然に軽くなることが多い病気です。呼吸まで苦しくなる場合はすぐ受診してください。
冷たい水や寒い日に外に出ると、じんましんが出ます。
冷たさが刺激になって出る「寒冷じんましん」と考えられます。プールから上がったとき・冬の外遊び・冷たい飲み物などがきっかけで、冷えた部分にみみず腫れやかゆみが出ます。対処の基本は、急な冷えを避けることです。冬は肌の露出を減らし、症状を起こす冷たい飲食物を避けてください。水泳で全身が冷えると強い反応が起こることもあるため、入水の可否はあらかじめ医師に相談してください。症状が出やすい時期には、医師の指示により抗ヒスタミン薬を予防的に使用することもあります。1つだけ大切な注意として、冷たい水への全身の飛び込みは、全身にじんましんが出て血圧が下がる危険がまれにあるため、海やプールでの急な入水は避けさせてください。
じんましんが1か月以上、出たり消えたりを繰り返しています。原因を調べるべきですか?
6週間以上続くものは「慢性じんましん」と呼ばれ、実は食べ物などの明確な原因が見つからないことが大部分です(特定の食物アレルギーなら、食事との時間的な関係などを確認する必要があり、毎日出たり消えたりするパターンとは合いません)。ですから、やみくもな検査や食事制限より、治療の柱は「抗ヒスタミン薬を、出ない状態を保つように毎日続け、落ち着いたら段階的に減らす」ことです。症状が出てから飲むのではなく、出ない日も続けるのがコツで、治療への反応や落ち着くまでの期間には個人差があります。疲れ・感染・こすれ・ストレスは悪化要因ですので、生活面もあわせて整えましょう。
あせもの予防と、できてしまったときの対処を教えてください。
あせもは汗の出口が詰まって起こる、夏の乳幼児の代表的な皮膚トラブルです。予防のポイントは①汗をかいたらこまめにシャワーや濡れタオルで流す(拭くだけでなく洗い流すのが大切)②通気性のよい吸湿性の高い素材の服、③寝具の通気をよくすることです。あせもができた場合は、①シャワーなどで汗を流して清潔にする、②かゆみが強い場合は、使用できる薬について医師や薬剤師へ相談する、③かき壊さないよう爪を短く整えることが基本です。かきこわして赤く腫れたり膿を持ったりした場合(あせものより・おでき)は受診してください。抗菌薬が必要なことがあります。パウダーは汗の出口をさらに詰まらせることがあるため、赤みのあるあせもには使わないほうが無難です。
じんましんが出ました。原因を調べるべきですか?検査で分かりますか?
じんましんの原因は、実は検査で特定できないことが多いのが現実です。食べ物・薬・感染症・ストレス・疲れ・物理的な刺激が原因になりますが、感染症(かぜなど)をきっかけに出ることもあります。食物アレルギーが原因の場合、食べた物と症状が出るまでの時間などを確認します。ですので「何を食べた後に出たか」の記録が大切な手がかりの一つになります。血液のアレルギー検査は特定の食物への感作(抗体)を調べることはできますが「それが実際にじんましんの原因か」を直接証明するものではありません。6週間以上続く慢性じんましんでは原因が見つからないことが多く、飲み薬で「出ない状態」を保つ治療が基本です。まず受診してパターンと症状を整理しましょう。
虫に刺されて腕や足がパンパンに腫れています。病院に行くべきですか?
腫れの程度と全身症状の有無で判断します。じんましん・顔の腫れ・息苦しさ・嘔吐・ぐったりといった、刺された直後からの全身症状は、アナフィラキシーの危険サインです。この場合はすぐ119番か救急医療機関を受診してください。刺された部分の周りだけが広く腫れる(ハチ・ブヨ・毛虫など)のは局所のアレルギー反応で、全身症状がなければ緊急性は高くないことが多いですが、部位や腫れの程度にもよります。対処は冷やす・ステロイドの塗り薬・かゆみ止めの飲み薬です。受診をおすすめするのは、①腫れが広い・赤みが広がる、②熱をもち痛みが強い、③数日たっても良くならない・悪化している、④患部が感染してじゅくじゅくしている、という場合です。ハチに刺されたときの症状や過去の反応を医師に伝え、検査や緊急時の備えが必要か相談してください。
おむつかぶれがなかなか治りません。カンジダとはどう見分けるのですか?
通常のおむつかぶれ(接触性皮膚炎)は刺激を受けやすい、おしりの出っぱった部分に赤みが出ます。一方、カンジダ皮膚炎は皮膚のしわの中(股の付け根・肛門まわりなど)に衛星状(周りにポツポツ)の赤みが広がるのが特徴です。見分けのポイントは、①いつも同じ場所のしわの中がよくならない、②赤みの周囲に白いかすやポツポツがある、③通常の保湿・亜鉛華軟膏で改善しない、という場合はカンジダを疑います。治療は抗真菌薬(カビ用の薬)の塗り薬で、通常のステロイドは逆に悪化させることがあるため、自己判断で強い薬を塗り続けるのは避けてください。下痢が続いている時期や抗菌薬を使った後にカンジダはなりやすいです。「保湿しているのに治らない」という場合は一度診せてください。
赤ちゃんの頭や顔に、黄色いかさぶたのようなうろこ状のものがあります。
脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)と思われます。生後数週間〜数か月の赤ちゃんに多く見られる、皮脂の分泌が多い時期に起こる、よくみられる皮膚の炎症です。頭皮・眉毛・鼻まわり・耳の後ろに、黄色〜茶色のかさぶた・うろこ状の脂っぽい付着物がつきます。かゆみは通常あまりありません。対処は、①お風呂の前にベビーオイルを患部に塗ってしばらくおき、かさぶたをやわらかくする、②石けんをよく泡立てて、こすらずやさしく洗い流す、というケアを毎日続けると改善することがあります。無理にはがさないことが大切です(出血・感染の原因になります)。多くは生後数か月〜半年で自然に改善します。範囲が広い・赤みとかゆみが強い・なかなか改善しない場合は弱いステロイドの処方が有効なこともあるため受診してください。
じんましんが出ているとき、お風呂に入ってもいいですか?
基本的には、じんましんが出ているときでも、ぬるめのお風呂やシャワーを利用して構いません。ただし、体が温まると血管が広がり、じんましんやかゆみが一時的に強くなることがあります。そのため、熱いお湯や長風呂は避け、短時間で済ませてください。入浴後にかゆみが強くなった場合は、患部を冷やすと楽になることがあります。一方、寒さで悪化する寒冷じんましんでは、冷たい水によって症状が強くなることがあるため注意が必要です。症状が落ち着いていれば、ぬるめのシャワーで清潔を保つことができます。じんましんが全身に広がっている、呼吸が苦しい、唇やまぶたが腫れている場合は、入浴せず、受診を優先してください。
子どもの日焼け止めはいつから使えますか?どう選べばいいですか?
日焼け止めは生後6か月ごろから使い始められます。それ未満の赤ちゃんは肌が薄く成分の吸収が多いため、まず日焼け止めより帽子・日よけ・服で日光を遮ることを優先してください。選び方のポイントは、①子ども用または敏感肌用を選ぶ、②SPF30・PA++程度の日常使いに適したものから(肌への刺激は製品や使い方、肌の状態によって異なります)③紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)を主成分とするものは比較的肌に優しいです。外出30分前に塗り、汗や水で落ちたらこまめに塗り直します。使用後はしっかり洗い流してください。アトピー性皮膚炎があるお子さんや肌が敏感なお子さんは、まず腕の内側へ少量を塗り、問題がないことを確認してから使用してください。かぶれや赤みが出た場合は中断してご相談ください。
とびひがどんどん広がっています。早く止めるためにはどうすればいいですか?
とびひが広がる場合は、早めに受診して治療を見直してください。①抗菌薬の内服(飲み薬)が処方された場合は、指示された量と日数を守ります。塗り薬だけでは効果が不十分なことが多く、広がりや状態によって飲み薬を検討します。②患部を水と石けんで毎日やさしく洗い清潔に保つ(かさぶたをやわらかくして菌が外に出やすくなります)③かかない——かくと指先の菌が他の場所に広がります。爪を短く切り、寝ている間手袋や長袖でかきこわしを防ぐのも有効です。④患部をガーゼなどで覆い直接他のものに触れないようにする、⑤タオルやシーツは家族と分けて洗濯することです。まだ受診していない場合は、適切な治療を決めるために早めに受診してください。
高熱の後、手や足の皮がぺろぺろとむけてきました。大丈夫でしょうか?
高熱の後の皮むけは、感染症などの回復期にみられることがあります。手のひらや足の裏から始まる皮膚のむけ(落屑)は、①溶連菌感染の後(発症から1〜2週間後に指先からむけることが多い)②川崎病の回復期(爪の根元から指先へと特徴的にむけます)③ウイルス感染による発疹の回復期、によく見られます。皮がむけること自体は回復の過程でみられることがありますので、無理にはがさず保湿して待てば自然に落ち着きます。ただし診断がついていない場合は「どの病気による皮むけか」を確認する意味で受診をおすすめします。特に川崎病は心臓へのフォローが必要な場合があるためです。溶連菌の場合は抗菌薬の飲み切りが終わっているか確認してください。感染のあとに顔のむくみやおしっこの色の変化(腎炎のサイン)がないか観察を続けてください。
該当する質問が見つかりませんでした。
当院へのお問い合わせ
本文確認:2026-09-07 / 表示調整:2026-09-15