患者様やそのご家族に定期的に画像を見せるようになってから「ある変化」が起こりました。それは治療の経過を画像で確認していくにつれて、患者様やお子様のご家族ご自身が次第にご自身やお子様の鼓膜の状態を理解されるようになってきたのです。
時には我々ドクターが説明する前から一喜一憂されている場合も…。
「あっ!中耳炎がもう少しで治りそうですね!」
「あっ!風邪だけかと思ったけど、また中耳炎になってる!耳鼻科に来てよかった!ほったらかしにしていたら、熱が出て、耳が痛くなってかもしれませんよね…。」
このような変化はやがて患者様やご家族たちにその疾患に対する理解につながり、お薬の服用やご自宅での療養、そして当院に通院しての治療に真剣に取り組まれる方が多くなってまいりました。
その結果として、以前よりも特に中耳炎の治りが良くなったように感じています。
冒頭のタイトルではないですが、お子様たちの中にも「鼓膜ハカセ」がたくさん増えて、将来この地域の医療を担う未来の耳鼻咽喉科ドクターが誕生するきっかけになれば、一人の耳鼻科医としてこんなに嬉しいことはありません。