鼓膜は直径約1cm、厚さ約0.1mmの半透明の膜です。正常であれば、鼓膜の奥の空間が透けて見えます。
左急性中耳炎(軽症)
鼓膜がやや赤くなっています。鼓膜の奥に膿が透けて見えています。鼓膜の腫れはありません。抗生剤の内服で鼓膜切開を行わずに7日目で治りました。
初診日
2日目
7日目
右急性中耳炎(中等症)
鼓膜がやや赤くなっています。鼓膜の奥に膿が透けて見えています。鼓膜の腫れはありません。抗生剤の内服で鼓膜切開を行わずに16日目で治りました。
初診日
7日目
14日目
16日目
左急性中耳炎(重症)
鼓膜がやや赤くなって腫れています。鼓膜の奥に膿が透けて見えています。抗生剤の内服で鼓膜切開を行わずに22日目で治りました。
初診日
7日目
14日目
22日目
右急性中耳炎(重症) 鼓膜切開
鼓膜が赤く腫れて、鼓膜の奥に白い膿がたまっています。高熱が続き、痛みがとても強かっため、鼓膜切開を行いました。
9日目にほぼ治りました。当院ではできる限り鼓膜切開を行わずに治すことを考えていますが、必要な時はお勧めしています。
初診時 鼓膜切開の直前
初診時 鼓膜切開の直後
9日目
左滲出性中耳炎(軽症)
左鼓膜の奥に黄色い液が透けて見えています。一部分に空気が入っています。熱や耳の痛みはありません。鼓膜切開や鼓膜チューブ留置術をせずに、保存的に治療して9日目に治りました。
初診日
2日目
6日目
9日目
右滲出性中耳炎(難治性)
右鼓膜の奥に黄色い液が透けて見えています。一部分に空気が入っています。鼓膜がやや陥凹しています(引っこんでいます)。熱や耳の痛みはありません。
3か月保存的に治療をしても改善が見られませんでしたので、鼓膜チューブ留置術を行いました。手術にふみきるタイミングは患者様のライフスタイルを考えて、患者様と話し合いながら決定しています。
右滲出性中耳炎(難治性)
鼓膜チューブ挿入術
左慢性中耳炎
左鼓膜に穴があいて、そこから耳漏が出ています。治療を行い耳漏が15日目に停止しました。鼓膜閉鎖術をお勧めしましたが、ご希望がありませんでしたので、このまま経過をみています。
初診日
15日目
左真珠腫性中耳炎
左耳に白い真珠腫がみられます。外耳道から真珠腫をできる限り摘出しました。CTを撮影し、根治的な手術が必要でしたので、総合病院耳鼻咽喉科にご紹介し全身麻酔下に手術を行いました。
左真珠腫性中耳炎
外耳道から清掃した後
左外耳炎(重症)
外耳道に白っぽい膿がたくさんあります。治療により21日目に治りました。
初診日
7日目
14日目
21日目
左外耳炎(軽症)
左外耳道が赤くなっています。治療により6日目に治りました。
初診日
6日目
右外耳道真菌症(重症)
写真内の「★」が真菌(カビの一種)です。その周りに膿があります。飲み薬で治る病気ではありませんので、通院しなければなりません。耳の中(外耳道)を洗浄し、真菌を洗い流して真菌を殺す塗り薬を塗ります。21日目でほぼ治りま した。1週間で治る事もありますが、1カ月かかることもあります。
初診日
7日目
14日目
21日目
右外耳道真菌症(重症)
写真内の「★」が真菌(カビの一種)です。その周りに膿があります。飲み薬で治る病気ではありませんので、通院しなければなりません。耳の中(外耳道)を洗浄し、真菌を洗い流して真菌を殺す塗り薬を塗ります。21日目でほぼ治りま した。1週間で治る事もありますが、1カ月かかることもあります。
初診日
7日目
14日目
21日目
湿性耳垢による耳垢栓塞
耳垢が隙間なく詰まっています。やや聞こえが悪くなります。耳鼻科用ピンセットで摘出しました。
湿性耳垢による耳垢栓塞
(参考写真)乾性耳垢
(参考写真)湿性耳垢
色々なものが耳の中(外耳道)に入っています。耳鼻科用ピンセットで摘出します。
虫を摘出前
虫を摘出後
クモ
綿棒の先端
虫
ピアス
左外傷性鼓膜穿孔
患者様が耳かき中に誤って、左の鼓膜を破ってしまいました。赤い矢頭で囲まれた部分に穿孔(穴)があります。ほとんどの場合、自然に閉鎖します。この症例では12日目に閉鎖しました。3カ月経過しても自然に閉鎖せずに難聴などがあれば、鼓膜閉鎖術をお勧めします。
初診日
7日目
12日目
ワーファリンなどの抗凝固剤(血をサラサラにする薬)を飲んでいる人が、耳かきをして血が出るとなかなか止まりません。14日目で治りました。気になる方は、耳鼻咽喉科で耳垢を取ることをお勧めします。
初診日
3日目
14日目